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Androidで海外からの着信をブロックする方法(と、うっかり折り返さないための対策)

NoDial編集部 / 2026-10-01

海外の番号からの着信は、迷惑電話や詐欺の入り口になりやすく、海外とのやり取りがない人の多くは、そもそも受けたくないと考えています。ところが、Androidに最初から入っている電話アプリには「この国からの着信をブロックする」というスイッチがありません。このガイドでは、端末だけでブロックできること、海外の番号をブロックできるアプリや通信会社のサービス、そして着信を防ぎきれなかったときにも身を守れる一手、つまり「その番号に折り返せないようにしておく」方法を解説します。

手順は2026年10月時点のものです。メニュー名は端末メーカー、Androidのバージョン、地域、通信会社によって異なり、アプリや通信会社のサービスも変わることがあります。ブロックを頼りにする前に、最新のヘルプページをご確認ください。

1. 結論を先に

Androidに入っている電話アプリ(Googleの電話アプリとSamsungの電話アプリ)では、特定の国からの着信をすべてブロックすることはできません。できるのは、番号を1件ずつブロックすること、非通知や発信者不明の番号からの着信をブロックすること、迷惑電話と判定された着信をフィルタすることです。

国や国番号ごとブロックするには、その機能を持つ着信ブロックアプリ(Truecaller、Hiyaなど。セクション3で紹介)か、契約している通信会社が提供していれば、海外からの着信をブロックする通信会社のサービスが必要です。

どれを選んでも、海外からの着信の一部はすり抜けることがあります。国際電話を使った詐欺に対していちばん効く守りはシンプルで、知らない海外の番号には折り返さないことです。この部分は端末の発信側で確実にできます。方法はセクション6で説明します。

ポイント

着信のブロックと、自分の発信のブロックは別の仕事です。着信のブロックは目にする着信を減らします。発信のブロックは、海外からの不在着信が高額な折り返し電話につながらないようにします。

2. アプリなしでAndroidがブロックできること

Googleの電話アプリ(Pixelや多くの機種)

Samsungの電話アプリ(Galaxy)

足りないもの:国番号や番号の先頭での指定

GoogleとSamsungの現在のヘルプページには、国番号で着信をブロックする方法も、特定の番号で始まる番号をまとめてブロックする方法も書かれていません。ヘルプページに書かれているのは、番号を1件ずつブロックすること、非通知・発信者不明の番号をブロックすること、迷惑電話をブロックすることだけです。そのため、たとえばある国番号で始まる番号からの着信をすべて止めたい場合、標準の電話アプリは向いていません。

ただ、Android自体はこれを可能にする余地を残しています。CallScreeningServiceというシステムの機能があり、Androidの開発者向けドキュメントはこれを、標準の電話アプリ "or a third party app to allow or disallow incoming calls before they are shown to a user."(「またはサードパーティのアプリが、着信をユーザーに表示する前に許可または拒否する」)ための仕組みと説明しています。着信ブロックアプリはこの仕組みで動いていて、Androidで国ごとブロックしたいなら、たいていアプリを入れることになるのはこのためです。

ブロックの解除方法も含めた、PixelとSamsungの標準機能での詳しい手順は、Androidで電話番号をブロックする方法をご覧ください。

3. アプリで国ごとブロックする

Google Playの着信ブロックアプリの中には、国や番号の先頭でブロックできるものがいくつかあります。以下は、それぞれのアプリ自身のヘルプページやストアの説明に書かれている機能です。機能やメニュー名、提供状況は変わることがあるため、インストールする前にアプリ自体で確認してください。

アプリ公式ページに書かれている機能
Truecaller自国以外の国からの着信をブロックするNumbers from foreign countries(海外の番号)という設定と、国番号を追加できるブロックリスト。
HiyaBlock List(ブロックリスト)で+をタップしてNumbers that begin with(次で始まる番号)を選ぶと、入力した先頭の数字で始まる番号をすべてブロックできる。
Should I Answer?Playストアの説明に、非通知・海外・有料番号をブロックできると書かれている。
Calls Blacklist入力した数字で始まる番号をブロックするBegins with(次で始まる)フィルタ。

ここには2つのやり方があります。「海外の番号」の設定は、自国からの番号に見えないものをすべてブロックするもので、海外からの着信をブロックするいちばん簡単な方法です。番号の先頭で指定するフィルタ(「次で始まる」)なら、特定の国番号だけを狙えます。迷惑な着信の大半が一部の国から来ていて、それ以外の国からの着信は受けたい場合に向いています。先頭で指定するフィルタを使うときは、着信にルールが当てはまるよう、アプリが番号をどう書く前提なのか(+を付けるか付けないか)を確認してください。

限界

どのアプリも、届いた番号をもとに判定します。詐欺師はかけてくる番号を偽装できるため、海外からの着信が国内の番号に見える形で届き、国単位のブロックをすり抜けることがあります。アプリでのブロックは、着信を完全に防ぐ壁ではなく、減らすためのフィルタと考えてください。

関連する抜け穴もあります。米連邦取引委員会(FTC)は、詐欺に使われる番号の中に "area codes that look like they're from inside the U.S., but actually are associated with international phone numbers — often in the Caribbean."(「アメリカ国内のように見える市外局番だが、実際には国際電話番号に割り当てられている——多くはカリブ海地域」)ものがあると注意を促しています。これらの国は米国・カナダと同じ+1の国番号を使っているため、+1の国番号だけで判定するブロックでは区別できません。

4. 通信会社に相談する

標準のCall barring(発信規制)で着信についてできること

携帯電話のネットワークには、GSM/3GPPの規格(3GPP TS 22.088)で定められたCall barring(発信規制)の仕組みが組み込まれています。着信について定められているのは、次の2つだけです。

海外からの着信だけを規制する標準の設定はありません。そのため、標準のCall barring(発信規制)では、国内からの着信を受けたまま海外からの着信だけをブロックすることはできません。規制コードの一覧と発信規制パスワードの仕組みは、発信規制コードにまとめています。

海外からの着信をブロックする通信会社のサービス

通信会社の中には、自社のネットワーク上で独自の設定を用意しているところがあります。2つの例を挙げます。

このような設定がまったくない通信会社も多く、ある会社でも有効にする方法や対象範囲はまちまちです。契約している通信会社に、海外からの着信のブロックがあるか、どうやって有効にするか、自国と同じ国番号を使う番号も対象になるかを確認してください。通信会社のブロックはネットワーク上で動くため、端末を買い替えても効き続けます。

5. 本当のリスクは折り返し電話

海外からの迷惑な着信の多くは、出てもらうことを目的にしていません。「ワンリング詐欺("one ring" scam)」(ワンギリとも呼ばれます)では、見覚えのない番号から1〜2回だけ着信があり、すぐに切れます。狙いは、こちらに折り返させることです。

お金がかかるのは、その折り返し電話です。米連邦通信委員会(FCC)は、その料金が "may show up on your bill as premium services, international calling, or toll-calling."(「プレミアムサービス、国際電話、または有料通話として明細に表示されることがある」)と注意を促しています。FTCは、その番号を "really an international toll number"(「実際には国際的な有料番号」)であり、"most of the money going to the scammer"(「そのお金の大半が詐欺師の手に渡る」)と説明しています。FCCは、使われる番号の例として809(ドミニカ共和国)と232(シエラレオネ)を挙げています。

各国の規制当局も、同じことを勧めています。

一言でいうと

海外からの不在着信そのものにはお金はかかりません。お金がかかるのは折り返したときです。だからこそ、いちばん強い守りは発信側にあります。

6. 折り返しを不可能にする

海外の番号からの着信を、いつも止められるとは限りません。標準のアプリは国単位でブロックできず、アプリのフィルタは表示された番号頼みで、通信会社の選択肢も限られています。それでも、折り返し電話が絶対につながらないようにすることはできます。Androidでは、その方法が3つあります。

発信の国際電話のCall barring(発信規制)

Call barring(発信規制)には発信のカテゴリーもあります。国際電話の発信の規制です。*331*PW#(PWは4桁の発信規制パスワード)とダイヤルするか、電話アプリの設定でCall barring(発信規制)のInternational calls(国際電話)をオンにします。すると、他の国への発信はすべて通信会社のネットワークで拒否されます。発信規制パスワードが必要で、通信会社が対応している場合にしか使えません。コードとパスワードは発信規制コードをご覧ください。

通信会社による発信の国際電話のブロック

通信会社によっては、アカウント画面や電話での依頼で、回線の発信の国際電話をブロックできます。国際電話をかけないならそうするよう、FCCも勧めています。対象範囲は通信会社によって違うため、例外があるかどうかも確認してください。

NoDialの国際電話の制限

NoDialは、選んだ番号への発信をブロックするAndroidアプリです。国際電話の制限をオンにすると、この端末のSIMの国と違う国への発信が、つながる前にすべて止まります。番号の先頭ではなく国そのもので判定するため、+1で始まるカリブ海の国への番号も国際電話として扱われます。これからも電話をかけたい国は好きなだけ選べて、その国への発信は止まりません。

  1. NoDialをインストールし、Androidから求められたら発信の転送(call redirection)の処理を許可します(最初の1回だけ)。
  2. 国際電話の制限をオンにします。
  3. 必要であれば、止めない国を追加します。

通信会社のネットワークではなく端末側で動くため、発信規制パスワードは不要で、どの通信会社でも使えます。変更はすぐに反映され、緊急通報がブロックされることはありません。かけないようにしたい海外の番号が1件だけなら、NoDialでその番号だけをブロックすることもできます。

注意

NoDialは着信をブロックしません。海外の番号からの着信は引き続き届きます。着信にはセクション2〜4の方法を使い、折り返せないようにするためにNoDialを使ってください。

これらの発信ブロックはいずれも、WhatsAppなどのインターネットアプリでの通話には作用しません。発信側の方法をすべて並べて比較した記事は、Androidで国際電話をブロックする方法をご覧ください。

7. すべての方法を比較

方法特定の国からの着信を止められるか非通知・不明な番号を止められるか海外への折り返しを止められるか使える環境
Googleの電話アプリ(ブロック、不明、迷惑電話フィルタ)✕1件ずつのみ✓非通知・発信者不明のみ✕できないGoogleの電話アプリを使う端末
Samsungの電話アプリ(番号をブロック、迷惑電話対策)✕1件ずつのみ✓不明・非通知の番号✕できないSamsung Galaxy
着信ブロックアプリ(Truecaller、Hiyaなど)✓国または番号の先頭で(アプリによる)アプリによる✕できないAndroid、どの通信会社でも
通信会社の海外着信ブロック✓海外の番号すべて通信会社に確認✕できない提供している通信会社のみ
Call barring(発信規制):すべての着信(*35*)✓他のすべての着信とともに✓他のすべての着信とともに✕できないCall barring(発信規制)に対応した通信会社
Call barring(発信規制):国際電話の発信(*331*)✕できない✕できない✓すべての国際電話Call barring(発信規制)に対応した通信会社
NoDial:国際電話の制限✕できない✕できない✓選んだ国以外Android、どの通信会社でも

多くの人にとって現実的なのは、着信側の方法と発信側の方法を1つずつ組み合わせることです。迷惑電話フィルタや着信ブロックアプリで目にする着信を減らし、さらに発信の国際電話をブロックしておけば、すり抜けてきた海外からの着信があっても、お金がかかることはありません。

8. よくある質問(FAQ)

Androidで特定の国からの着信をブロックできますか?
標準の電話アプリではできません。GoogleとSamsungのヘルプページに書かれているのは、番号を1件ずつブロックすること、非通知・発信者不明の番号をブロックすること、迷惑電話をブロックすることだけです。国や国番号でブロックするには、Truecallerの「Numbers from foreign countries」(海外の番号)のような機能を持つ着信ブロックアプリを使うか、海外からの着信をブロックできるか通信会社に確認してください。
Androidで国番号をブロックするにはどうすればいいですか?
番号の先頭や国番号でルールを作れる着信ブロックアプリを使います。Truecallerには国番号のブロックリスト、HiyaにはBlock List(ブロックリスト)の「Numbers that begin with」(次で始まる番号)、Calls Blacklistには「Begins with」(次で始まる)フィルタがあります。GoogleとSamsungの電話アプリには、国番号でブロックする方法は書かれていません。
「不明な番号をブロック」で海外からの着信は止まりますか?
止まりません。Googleの電話アプリの「不明」がブロックするのは非通知や発信者不明の番号で、Googleも連絡先にない番号からの着信は届くとしています。発信者番号が表示される海外の番号からの着信は、そのまま鳴ります。
通信会社に海外からの着信をすべてブロックしてもらえますか?
できる通信会社もあります。標準のCall barring(発信規制)には海外からの着信だけを規制する設定はありませんが、独自の設定を用意している通信会社があります。たとえばシンガポールのSingtel、M1、StarHub、SIMBAや、米国では対象端末の利用者向けのVerizonのCall Filterです。契約している通信会社に、何が使えるか確認してください。
知らない海外の番号から不在着信があったらどうすればいいですか?
折り返さないでください。オーストラリアのScamwatchは、見覚えのない海外の番号からの思いがけない不在着信は無視するよう勧めており、アイルランドのComRegも、見覚えのない番号には折り返さないよう呼びかけています。ワンリング詐欺は、こちらが折り返したときにお金を得る仕組みです。
NoDialで海外からの着信はブロックできますか?
できません。NoDialがブロックするのは発信だけです。国際電話の制限は、選んだ国以外への自分からの発信を止めるので、海外からの不在着信が折り返し電話につながることはありません。

9. まとめ

まとめ

Android標準の電話アプリでは、国ごとのブロックはできません。ブロックリスト、不明な番号や迷惑電話の設定を使い、国単位でブロックしたいなら着信ブロックアプリや通信会社のサービスを加え、さらに自分からの国際電話の発信をブロックしておけば、海外からの不在着信が高額な折り返し電話になることはありません。

NoDial — 選んだ番号への発信をブロック1件だけ、または数件以外すべて。Google Play で手に入れよう

参考にした情報源

アプリ、端末メーカー、通信会社は機能やメニューを変更することがあります。ブロックを頼りにする前に、最新のヘルプページをご確認ください。

NoDial(発信拒否アプリ)選んだ番号への発信をブロックGoogle Play で手に入れよう