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AndroidのFDN(発信番号制限)とは?仕組みと限界(2026年)

NoDial編集部 / 2026-09-17

Fixed Dialing Numbers(略してFDN、発信番号制限)は、電話アプリの奥深くにある設定で、オンにするとSIMカードが門番のような役割を果たすようになります。以降、スマホは自分が承認した短いリストに載っている番号にしか発信できなくなる、いわば「ブロックリスト」とは正反対の仕組みです。この記事では、FDNができること・できないこと、SamsungとPixelでのオン・オフのやり方、PIN2・PUK2というコードの正体、そして「特定の1件の番号だけを止めて、それ以外は普段どおり使いたい」という目的にはFDNが向いていない理由を解説します。

この記事は英語版をもとにした日本語版です。発信規制のコードや番号を隠す方法などは海外の通信会社の例を含みます。日本の通信会社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど)でお使いの場合は、各社の案内もあわせてご確認ください。

手順は2026年9月時点の情報です。メニュー名は端末メーカーやAndroidのバージョンによって異なります。PIN2の初期値は契約している通信会社(キャリア)によって異なります。

1. FDNとは?30秒で分かる結論

FDNはGSM規格で定義された、SIMカード側の機能です。SIMに許可する番号のリストを保存してFDNをオンにすると、以降スマホはそのリストに載っている番号にしか発信できなくなります。それ以外の番号は、発信する前の段階で拒否されます。リストとオン・オフの状態はSIM側に保存されるため、別のスマホにSIMを差し替えても、そのまま引き継がれます。

FDNの設定を変更するには、スマホ起動時に入力するPINとは別の「PIN2」というコードが必要です。この仕組みがあるからこそ、FDNは子ども用のスマホや会社支給の端末で役立ちます。PIN2を持っている人がリストを管理でき、スマホを使う本人はそのコードなしにリストを変更できないからです。

ポイント

FDNはブロックリストではなく許可リストです。自分が承認した番号以外、すべての発信を止めます。だからこそ、制限をかけたいスマホには強力に働き、逆に自分が日常使いするスマホには不便に働きます。

2. FDNが止めるもの・止めないもの

FDNオン時
リストに載っている番号への発信発信できる
それ以外の番号への発信発信前に拒否される
リストの番号の先頭部分(プレフィックス)と一致する番号多くの端末で発信できる(例:短いプレフィックスを登録すると、その番号で始まるすべての番号に発信できる)
緊急通報(112・911・999・000など)常に発信できる
着信影響なし:誰からでも着信できる
SMS(テキストメッセージ)端末やキャリアによる:一部の端末ではSMSの送信先もリストに制限される
アプリ経由の発信(WhatsApp、Telegramなど)影響なし:FDNは通常の電話発信のみが対象

3. AndroidでFDNをオン・オフにする方法

FDNは電話アプリの設定の中にあり、発信規制(call barring)や転送設定と同じ並びにあります。変更のたびにPIN2(次章参照)が必要です。

Samsung Galaxy

  1. 電話アプリを開き、右上の三点リーダー(⋮)をタップします。
  2. 「Settings」(設定)→「Supplementary services」(付加サービス)→「Fixed dialling numbers」(発信番号制限)の順にタップします。デュアルSIM端末では、先にSIMを選びます。
  3. 「FDN list」(発信可能番号リスト。「Manage FDN contacts」と表示される場合もあります)をタップし、発信を許可したい番号を追加します。追加のたびにPIN2の入力が必要です。
  4. 前の画面に戻り、「Enable FDN」(FDNを有効にする)をタップしてPIN2を入力し、確定します。

オフにする場合は、同じ画面に戻って「Disable FDN」(FDNを無効にする)をタップし、PIN2を入力します。

Google PixelおよびGoogleの電話アプリを使う端末

  1. 電話アプリを開き、三点リーダー(⋮)→「Settings」(設定)の順にタップします。
  2. 「Calling accounts」(通話アカウント)をタップし、続けて自分のSIM名をタップします。
  3. 「Fixed dialling numbers」(発信番号制限)をタップします。
  4. 「FDN list」(発信可能番号リスト)をタップし、許可したい番号を追加します。求められたらPIN2を入力します。
  5. 「Enable FDN」(FDNを有効にする)をタップし、PIN2を入力します。後でオフにしたい場合は「Disable FDN」(FDNを無効にする)をタップします。

その他のメーカー

Xiaomi・OnePlus・Oppo・Vivo・Realmeの端末でも、電話アプリの設定内の同じ画面にたどり着けます。通常は「Advanced settings」(詳細設定)や「SIM card settings」(SIMカード設定)の中に「Fixed dialing numbers」または「FDN」という項目があります。手順は共通で、まずリストを作り、その後PIN2で有効化します。

有効にする前に

先に番号を追加してから、FDNをオンにしましょう。空のリストのままオンにしてしまうと、PIN2でもう一度オフにするまで、緊急通報以外どこにも発信できなくなります。

4. PIN2とPUK2:FDNを守るコード

PIN2はSIMに保存された、もうひとつのPINです。画面ロックの暗証番号でも、起動時に表示されることがあるSIM PINでもありません。初期値は契約している通信会社(キャリア)が設定するもので、多くは0000、キャリアによっては1111やSIMのパッケージに印字されたコードを使っています。初期値でうまくいかない場合は、適当に試すのではなく、キャリアに確認してください。

適当に試すのは危険です。PIN2を3回連続で間違えると、SIMがロックされてしまいます。一度ロックされると、キャリアから発行されるPUK2という解除コードでしか復旧できません。PUK2も一定回数間違えると、そのSIMのFDN機能は恒久的に使えなくなり、SIMの再発行が必要になります。推測で試さず、キャリアに確認しましょう。

5. FDNが日常使いに不便な理由

最後の点が特に重要です。FDNは、そもそも「自分以外の誰か」がそのスマホの発信先を管理するために設計されたものです。自分自身との約束を守るための仕組みとしては、最初から想定されていません。

6. FDN vs 発信規制 vs 番号ごとの発信ブロックアプリ

FDN(発信番号制限)発信規制番号ごとの発信ブロックアプリ(NoDial)
仕組み許可リスト:これらの番号だけカテゴリー単位:すべての発信、国際電話…ブロックリスト:これらの番号以外
ルールの保存場所SIMカードキャリアのネットワークスマホ本体
コード・パスワードPIN2(キャリア発行)発信規制のパスワード(キャリア発行)不要
スケジュール・回数制限なしなし曜日や時間帯、または期間あたりの回数
解除PIN2ですぐに解除パスワードですぐに解除解除は1時間後に反映(再びオンにするのは即時)
向いている用途発信できる番号を数件に絞りたい子ども用・業務用のスマホスマホ全体、または国際電話をまとめて止めたいとき自分が特定の番号に発信してしまうのを防ぎたいとき

「カテゴリーごと発信をまとめて止めたい」という話であれば、Androidの発信規制についての記事をご覧ください。

7. 特定の1件の番号だけを止めたい場合

FDNを調べている人の多くは、会社支給の端末をロックダウンしたいわけではありません。1件、あるいは数件の番号への発信だけを止めて、それ以外は普段どおり使いたいというのが本音のはずです。FDNでそれを実現するには、それ以外のすべての番号をリストに登録する必要があり、現実的ではありません。すべての方法を並べて比較した内容はAndroidで特定の番号への発信をブロックする方法にまとめています。

NoDialはこれとは逆の発想で動きます。かけないと決めた番号を登録すると、その番号への発信はつながる前に終了し、それ以外の発信はすべて普段どおり動作します。番号ごとに、常にブロックする・特定の曜日や時間帯だけブロックする・1日/週/月あたりの発信回数を決めてそれを超えたらブロックする、といった設定ができます。覚えておくべきPINはなく、ある番号のブロックを解除しても反映は1時間後です。これは意図的な設計で、衝動が高まった瞬間をやり過ごすための時間を作っています。緊急番号は登録できません。

使い分けの目安

自分以外の誰かがスマホの発信先を管理したい → FDN。カテゴリーごと発信をまとめて止めたい → 発信規制。自分が特定の番号に発信してしまうのを止めたい → 番号ごとの発信ブロックアプリ。

8. よくある質問(FAQ)

Q1. 「fixed dialing numbers」とはAndroidで何を意味しますか?
A. 発信先を、承認した番号のリストに制限するSIM側の機能です。FDNがオンの間、スマホはリストの番号と緊急通報にしか発信できません。
Q2. PIN2の初期値は何ですか?
A. 契約しているキャリアによって異なります。多くは0000、キャリアによっては1111、SIMに同梱の書類に印字されている場合もあります。初期値でうまくいかない場合はキャリアに確認してください。3回連続で間違えるとPIN2がロックされます。
Q3. PUK2とは何ですか?
A. ロックされたPIN2を解除するためのコードです。キャリアから発行されます。PUK2も何度も間違えると、そのSIMのFDN機能は恒久的に使えなくなります。
Q4. FDNは着信もブロックしますか?
A. いいえ。FDNは自分がかける発信だけを制限します。着信には影響しません。
Q5. FDNで特定の1件の番号だけをブロックできますか?
A. 現実的にはできません。FDNは許可リストなので、発信したいすべての番号をリストに載せる必要があります。特定の番号への発信を止めたい場合は、NoDialのような番号ごとの発信ブロックアプリを使ってください。
Q6. 「Fixed dialing only」と表示されたり、発信を拒否されたりするのはなぜですか?
A. FDNがオンになっていて、ダイヤルした番号がリストに無いためです。電話アプリ →「Settings」(設定)→ そのSIMの「Fixed dialling numbers」画面を開き、番号を追加するか、PIN2を入力してFDNをオフにしてください。

9. まとめ

まとめ

FDNは、PIN2で守られた許可リストにSIMを変える仕組みです。自分以外の誰かのスマホを制限するために作られたもので、自分が1件の番号に発信するのを止めるための仕組みではありません。それには、番号ごとの発信ブロックアプリを使いましょう。

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参考にした情報源

キャリアは初期値を変更することがあり、端末メーカーもメニュー名を変更することがあります。手順が実際の画面と異なる場合は、契約しているキャリアのヘルプページをご確認ください。

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