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電話はかかってくるのに自分からかけられない(Android)——考えられる原因10個とそれぞれの直し方

NoDial編集部 / 2026-10-04

電話は鳴るし出られるのに、自分からかけるとつながらない。すぐに切れる、アナウンスが流れる、エラーが出る。着信が届いているということは、スマホ本体もSIMも生きているということで、これだけで多くの原因が消えます。残るのは、発信だけを止める設定・契約の状態・アプリの、限られた候補です。この記事では、その一つひとつについて、自分に当てはまるかの見分け方と、Androidでの直し方を説明します。

画面に「barred」(規制)という言葉が出ている場合は、先に「Call barred」の意味をご覧ください。発信規制をオン・オフしようとしてエラーが出た場合は、発信規制が動かないときが近い内容です。

2026年10月時点の情報です。メニュー名は、GoogleのPixelヘルプ、SamsungとMotorolaの公式サポートページ、通信会社の機種別ガイドに基づいています。メーカー・Androidのバージョン・通信会社によって異なるため、「どのあたりを探せばよいか」の地図としてお使いください。画面の表示は英語で書き、日本語の意味を括弧で添えています。

1. 結論

着信はできるのに発信だけできないときは、たいてい「発信だけを止める何か」が原因です。携帯電話の規格には、わざとそう動く仕組みがいくつもあります。「すべての発信を規制」では、緊急通報を除いて発信は一切つながらず、一方で着信を受ける機能は「影響を受けない」と定められています。FDN(発信番号制限)も同じで、リストにある番号にしかかけられず、着信には影響しません。料金の未払いなどで、通信会社が回線を「着信のみ」に制限することもあります。

ポイント

まず手早くできることから。機内モードを一度オンにしてからオフにする、電源を切って30秒待つ、通話に使うSIMを確認する。それでもかからなければ、残高や契約の状態 → 発信規制 → FDN → 発信を止められるアプリ → Wi-Fi通話とVoLTE、の順に確認してください。

原因着信も止まる?直す場所
機内モード・電波がない止まるスマホ
通話用のSIMの選び間違い(デュアルSIM)止まらないスマホ
残高不足・料金未払い・一部停止止まらないことが多い通信会社
発信規制(Call barring)止まらないスマホまたは通信会社
FDN(発信番号制限)止まらないスマホ(PIN2が必要)
発信を止めるアプリ止まらないスマホ
ファミリーリンクの通話制限許可していない番号からは止まる保護者のファミリーリンク
Wi-Fi通話・VoLTEの不調止まることもあるスマホ、次に通信会社
電話アプリの不調止まることもあるスマホ
番号の書き方の誤り(国際電話)止まらないスマホ

2. 切り分け:どの電話がかからないか

設定を触る前に、2〜3件の違う番号にかけてみてください。連絡先に入っている番号、手で打ち込んだ番号、当てはまるなら国際電話の番号。どれがかからないかで、探す場所が決まります。

起きていること考えられる主な原因
どこにもかからない機内モード・電波(1)、SIMの選択(2)、契約や残高(3)、すべての発信の規制(4)、Wi-Fi通話・VoLTE(8)、電話アプリ(9)
一部の番号にしかかからないFDN(5)、かけられる相手を絞るアプリやファミリーリンク(6・7)
特定の1つの番号だけかからない番号の保存形式の誤り(10)、その番号を止めているアプリ(6)、または相手側の問題
国際電話だけかからない国際電話の規制(4)、番号の書き方(10)、国際電話を止めるアプリ(6)
Wi-FiにつないでいるときだけかからないWi-Fi通話(8)

緊急通報は例外です。発信規制・FDN・ファミリーリンクはどれも緊急通報を止めないため、緊急通報だけはつながるからといって、これらが原因ではないとは言えません。

3. 原因10個とそれぞれの直し方

1. 機内モード、電波がない、再起動が必要

機内モードは携帯電話の通話を含むすべての無線通信を止め、標準のAndroidでは「Turn off airplane mode to make a call」(電話をかけるには機内モードをオフにしてください)と表示されます。ふつうは着信も止まるので、電話がかかってきている状態なら原因であることはまれですが、いちばん早く確かめられます。機内モードをオンにして数秒待ち、オフに戻してください。

GoogleのPixelヘルプは、再起動ではなく完全に電源を切ることを勧めています。電源を切って30秒待ち、もう一度入れます。SamsungとMotorolaも、最初の手順として再起動を挙げています。電波が弱いなら、電波の良い場所に移って試してください。Pixelでは、Wi-Fiをオフにして電波のアンテナ表示を見ると、モバイルの電波だけの状態が分かる、とGoogleが案内しています。

2. 通話に使うSIMが違う(デュアルSIM)

SIMを2枚、またはeSIMを使っているスマホでは、着信はもう一方のSIMでふつうに届く一方で、発信がプランのない・残高のない・電波のないSIMから出ていることがあります。通話に使うSIMを確認してください。

Googleは、SIMが2枚あると「Voice unavailable」(音声が使えません)のようなエラーが出ることがあると説明しています。毎回確認する設定にすると、一方のSIMではかかって、もう一方ではかからないのかを簡単に確かめられます。

3. 残高がない、料金が未払い、回線が停止されている

「着信はできて発信はできない」のよくある理由です。プリペイドについて、Vodafone 英国のガイドは、プリペイドの残高がなければ「チャージするまで電話をかけられない」とはっきり書いています。着信はそのまま届くことが多く、たとえばジャージー島の通信会社JTは、プリペイドでも「電話とSMSは引き続き受けられるが、チャージが必要」と書いています。契約している通信会社の条件を確認してください。

月額プランでも、支払いが遅れると通信会社が回線を制限することがあります。米国のT-Mobileは「一部停止」を、番号はそのままで着信も受けられるが、発信はできない(カスタマーサービスや緊急通報など一部の番号を除く)状態として説明しています。「全面停止」では両方止まります。スマホの設定を変える前に、通信会社のアプリで残高や契約の状態を確認するか、通信会社に問い合わせてください。

4. 発信規制(Call barring)がオンになっている

発信規制は、回線で特定の種類の通話を止める通信会社のサービスです。発信側の種類は、すべての発信、すべての国際電話、自国あての国際電話を除く国際電話の3つです。「すべての発信を規制」は緊急通報以外のすべての発信を止め、着信には影響しないので、症状にぴったり当てはまります。国際電話だけかからないなら、国際電話の規制が有力な候補です。

発信規制は、コードで、スマホの通話設定で、または通信会社によってオンにされます。多くの機種では電話アプリ → ⋮ → Settings → Calling accounts(通話アカウント)→ 使っているSIM → Call barring にあり、Samsung Galaxyでは Supplementary services(付加サービス)の中にあります。解除には発信規制のパスワードが必要で、通信会社がかけた規制は通信会社にしか外せません。詳しい手順は「Call barred」の意味(確認と解除の方法)と発信規制のコード一覧(コードとパスワード)にまとめています。

5. FDN(発信番号制限)がオンになっている

FDN(Fixed Dialing Numbers)は、リストにある番号にしかかけられないようにするSIMの設定です。SIMの規格は、FDNが有効なとき、端末はリストにある番号への発信「のみを許可しなければならない」と定めています。緊急通報と着信はそのまま使えるので、症状は「一部の番号にしか、あるいはどこにもかけられないが、着信はある」になります。

オフにするにはSIMのPIN2が求められます。SIMのロック解除に使うPINとは別の、2つ目のコードです。初期値は通信会社によって違うので、当て推量で入力せず、通信会社のヘルプページで確かめてください。自分でFDNを設定した覚えがなく、PIN2も分からない場合は、通信会社に問い合わせてください。仕組みの詳細はAndroidのFDN(発信番号制限)にまとめています。

6. アプリが発信を止めている

Androidでは、一度に1つのアプリだけが「Call redirecting app」(日本語表示では「通話転送アプリ」)という役割を持てます。Androidはこの役割を発信を別の番号へ転送するアプリ向けと説明していますが、同じ役割で、発信が実際に行われる前にアプリが取り消すこともできます。NoDialを含む発信ブロックアプリはこの仕組みを使っています。この方法で取り消された電話は、通信会社まで届きません。

標準のAndroidに近い機種では、Settings → Apps(アプリ)→ Default apps(デフォルトのアプリ)→ Call redirecting app(通話転送アプリ)で、どのアプリがこの役割を持っているか確認できます。「None」(日本語表示では「なし」)を選んでもう一度かけてみて、かかるようになったら、そのアプリが止めていました。ほかの機種でも、デフォルトのアプリの設定で同じ項目を探してください。発信を止めるために作られたアプリなら、止めたときにふつうは知らせてくれます。たとえばNoDialは、通知を許可していれば「発信をブロックしました」という通知を出します。

セキュリティアプリや通話管理アプリなど、ほかのアプリが邪魔をしていることもあります。Samsungは通話の問題の原因の1つに通話ブロック機能を挙げ、Motorolaは、インストールしたアプリが原因かを確かめるためにセーフモードを勧めています。セーフモードでは、ダウンロードしたアプリが一時的に止まります。そこで電話がかかるなら、最近入れたアプリを1つずつ削除して確かめてください。

Android標準のブロックリスト(電話アプリ → Settings → Blocked numbers=ブロックした番号)について補足します。Googleのヘルプも、Androidの開発者向け資料も、これを番号からの電話を止める機能として説明しています。その番号への発信を止めるとは説明していないので、発信できない原因としてはふつう考えにくいものです。

7. ファミリーリンクでかけられる相手が制限されている

スマホがGoogleファミリーリンクで管理されている場合、保護者が通話を制限できます。ファミリーリンクの Controls(管理)→ Contacts, calls & text(連絡先、通話、テキスト)→ Allowed calls & texts(許可する通話とテキスト)で、保護者が追加した連絡先にだけ電話できるようにできます。Android 14以降の機種で使え、Googleの電話アプリでのふつうの電話に適用され、緊急通報には影響しません。保護者ならこの設定を確認し、使っている本人なら管理している保護者に頼んでください。

ファミリーリンクの「Downtime」(休息時間)や「School time」(スクールタイム)のスケジュールでは電話は止まりません。Googleのヘルプは、休息時間中も「通話はいつでも利用できる」と書いています。アプリタイマー、おやすみ時間モード、集中モードなど、GoogleのDigital Wellbeingの機能も、電話を止めるものとしては説明されていません。

8. Wi-Fi通話やVoLTE(4G通話)が不調

いまのスマホは4G(VoLTE)やWi-Fi経由で通話をつなぎ、どちらかに不具合があると電話がかからなくなることがあります。設定をオフにしてからオンに戻す、またはオフにしてテストの電話をかけるのが手早い確認です。

Wi-Fiにつないでいるときだけかからないなら、Wi-Fi通話が原因の可能性が高いです。オフにするか、別のWi-Fiで試してください。

関連する原因として、多くの通信会社が3G網を停止しています。米国連邦通信委員会(FCC)は、停止後には多くの古いスマホが「電話の発信も着信もできなくなる」と注意を呼びかけ、VoLTEに対応していない4Gスマホもこれに含まれるとしています。この場合はふつう着信も止まりますが、古い機種や海外で買った機種で、通信網が変わったあとに電話がかからなくなったなら、その機種が通信会社の網でVoLTEに対応しているか問い合わせてください。

9. 電話アプリそのものの不調

電波・SIM・契約がどれも問題なければ、電話アプリが原因かもしれません。

10. 番号の書き方が間違っている

1つの番号、または国際電話の番号がすべてかからないなら、書き方を確認します。国際電話は+(または自国の国際プレフィックス)と国番号から始めます。たとえばAT&Tのガイドは、+か011を押してから国番号を入れるよう案内しています。国番号なしで保存した番号は、国内ではかかっても海外ではかからない、あるいはその逆になることがあります。

Googleの電話アプリには「Assisted dialing」(ダイヤルアシスト)という、海外にいるとき国番号を自動で付ける設定があります(電話アプリ → ⋮ → Settings → Calls → Assisted dialing)。違う国番号が付くなら、ここで自国を設定し直すか、オフにして番号を最後まで自分で入力してください。

4. それでも直らないとき:モバイルネットワーク設定のリセット

ここまでのどれでも直らなければ、スマホのモバイルネットワーク設定をリセットすると、写真やアプリを消さずに初期状態に戻せます。

通話に使うSIMなど、自分で変えた設定はリセット後に設定し直しが必要になることがあります。

5. 通信会社に伝えること

回線の停止、通信会社がかけた規制、通信網側の問題は、通信会社にしか直せません。次のことを伝えると、早く答えが出ます。

6. 逆に「一部の電話をかけられないようにしたい」場合

ここまでは、発信できるように戻す話でした。一方で、反対の目的でこのページに来る人もいます。特定の電話を絶対にかけられないようにしたくて、調べるうちに発信規制やFDNでそれができると知った人です。どちらも使えますが、どちらも大ざっぱです。発信規制は通信会社と、通信会社が管理するパスワードに頼ることになり、FDNはPIN2が必要で、リストにない番号はすべて止まります。

NoDialは、通信会社の設定やパスワードに触れずに、スマホ本体の中で発信をブロックするAndroidアプリです。止める対象は、選んだ番号、ほかの国への電話(許可した国を除く)、またはすべての発信から選べます。番号ごとのブロックとすべての発信の制限では、止め方も常に・曜日や時間帯を決めて・1日や週、月あたりの回数までといった形で選べます(国際電話の制限はオン・オフのみ)。番号ごとのブロックは、解除の操作をしてから1時間後に解除されるため、自分で決めたブロックが気が変わったその場で外れることはありません(打ち間違えた番号を1回だけ修正できる機能は別です。すべての発信の制限と国際電話の制限は、オフにするとすぐに解除されます)。緊急番号は絶対にブロックリストに追加できず、どの通信会社を使っていても同じように動作します。NoDialが影響するのは発信だけで、着信には一切手を加えません。

それぞれの選択肢を比較した内容は、Androidで特定の番号への発信だけをブロックする方法、Androidで国際電話をブロックする方法、Androidですべての発信をブロックする方法にまとめています。

7. よくある質問(FAQ)

着信はできるのに発信できないのはなぜですか?
たいていは、発信だけを止める何かが原因です。プリペイドの残高不足や料金の未払い、発信規制、FDN、通話用のSIMの選び間違い、発信を止めるアプリ、ファミリーリンクの制限などです。まずスマホの設定を確認し、次に通信会社に契約の状態と回線の規制について問い合わせてください。
Androidで発信できないときは何から確認すればよいですか?
機内モード、30秒の電源オフ、通話に使うSIMから始めてください。それでもかからなければ、残高や契約、発信規制、FDN、Settings → Apps → Default apps → Call redirecting app(通話転送アプリ)、Wi-Fi通話やVoLTEを確認します。
発信規制で、発信だけ止まって着信は止まらないことはありますか?
あります。携帯電話の規格では、「すべての発信を規制」は緊急通報を除くすべての発信を止め、着信を受ける機能には影響しません。国際電話の規制は国際電話だけを止めます。
FDNで電話がかけられなくなることはありますか?
あります。FDNがオンのあいだは、FDNのリストにある番号と緊急番号にしかかけられません。着信には影響しません。オフにするにはSIMのPIN2が必要です。
残高がなくても電話は受けられますか?
受けられることが多いです。チャージするまで発信は止めても着信は届くようにしている通信会社は多いですが、契約している通信会社の条件を確認してください。
番号をブロックすると、自分からもその番号にかけられなくなりますか?
Android標準のブロックリストは、その番号からの電話を止める機能として説明されています。その番号への発信を止めるとは説明されていません。自分がその番号にかけないようにするには、NoDialのような発信ブロックアプリが別に必要です。
ファミリーリンクで子どもの発信を制限できますか?
Android 14以降の機種ならできます。保護者は Controls → Contacts, calls & text → Allowed calls & texts で、追加した連絡先にだけ電話できるようにできます。緊急通報には影響せず、休息時間のスケジュールでは電話は止まりません。
Wi-Fiのときだけ電話がかからないのはなぜですか?
Wi-Fi通話が原因の可能性が高いです。オフにして(Pixel:Settings → Network & internet → SIMs → Wi-Fi calling、Galaxy:Settings → Connections → Wi-Fi Calling)もう一度かけるか、別のWi-Fiで試してください。

8. まとめ

まとめ

着信はできるのに発信できないときは、発信だけを止める何かを探します。契約や残高、発信規制、FDN、通話に使うSIM、アプリ、ファミリーリンクです。スマホ側の原因を先に消し、そのうえで通信会社に、回線の発信規制や発信制限について具体的に聞いてください。

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参考にした情報源

メニュー名、コード、提供されるサービスは、端末メーカー・Androidのバージョン・通信会社によって異なります。手順が実際の画面と異なる場合は、契約している通信会社のヘルプページをご確認ください。

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