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Androidの発信規制(Call Barring)とは?できることとできないこと(2026年)

NoDial編集部 / 2026-09-16

スマホの設定の中に「Call barring」という項目を見つけた、あるいは*33*のようなコードをダイヤルするよう言われた——そんな方に向けて、これが実際に何をする機能なのかを解説します。結論から言うと、発信規制(call barring)はすべての発信・すべての国際電話・すべての着信といったカテゴリー単位で通話を止める仕組みで、スマホ本体ではなく契約している通信会社(キャリア)側で制御されています。特定の1つの番号だけを狙って止めることはできません。この記事では、それぞれの設定が何を止めるのか、Androidでの発信規制のオン・オフのやり方(Samsungとpixelではメニューが異なります)、標準のコードとパスワード、うまく動かない場合の原因、そして特定の1件だけを止めたい場合に代わりに使うべきものまで解説します。

この記事は英語版をもとにした日本語版です。発信規制のコードや番号を隠す方法などは海外の通信会社の例を含みます。日本の通信会社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど)でお使いの場合は、各社の案内もあわせてご確認ください。

手順やコードは2026年9月時点の情報です。メニュー名は端末メーカーやAndroidのバージョンによって異なり、そもそもこの機能が提供されているかどうかは契約している通信会社(キャリア)によって変わります。

1. Call barringとは?30秒で分かる結論

発信規制(call barring)はGSM規格で定義されたネットワーク側の機能です。オンにすると、スマホから契約している通信会社(キャリア)へリクエストが送られ、以降はそのキャリアが、規制対象に指定したカテゴリーの通話をつながないようにします。このルールはネットワーク側に記録されるため、SIMカードに紐づいて動作します。別のスマホにSIMを差し替えても、発信規制の設定はそのまま引き継がれます。

ここから2つのことが言えます。ひとつは、通信会社(キャリア)がこの機能に対応している必要があるということです。イギリス・インド・オーストラリア・中東やアジア・ヨーロッパの多くの国のキャリアでは一般的に対応していますが、アメリカでは案内されることが少なく、電話アプリの設定自体に項目が無いケースも多いため、この言葉自体があまり知られていません。アメリカのキャリアを利用している場合は、頼る前に一度キャリアに確認することをおすすめします。もうひとつは、この機能があくまで「カテゴリー」単位で動く点です。「すべての発信」を規制することはできても、「この1人への発信だけ」を規制することはできません。

ポイント

発信規制(call barring)=契約している通信会社(キャリア)が、カテゴリー単位で通話をまとめて止める仕組みです。キャリア側の対応と4桁のパスワードが必要で、特定の1つの電話番号だけを狙うことはできません。

2. 発信規制が止められる5つのこと

GSM規格では、発信規制のサービスが5種類定義されています。スマホの設定画面には、そのうちの一部またはすべてが、通常次のような名称で表示されます。

設定名標準名称止まるもの
すべての発信BAOC緊急通報を除く、すべての発信
発信の国際電話BOIC今いる国の外の番号への発信
発信の国際電話(自国宛てを除く)BOIC-exHC海外ローミング中に、自国以外の国への発信
すべての着信BAIC自分にかかってくるすべての着信
ローミング中の着信BAIC-roam海外にいる間だけの、自分への着信

日常的に「発信規制」と言うとき、多くの場合は最初の項目、つまり「すべての発信」を指しています。子ども用のスマホ、予備の業務用スマホ、着信専用にしたいスマホなど、そもそも一切発信できないようにしたい場面で選ばれる設定です。

3. Androidで発信規制をオン・オフにする方法

この設定はスマホ本体の「設定」アプリではなく、電話アプリの中にあります。具体的な手順は端末メーカーによって異なります。

Samsung Galaxy

Samsung Galaxyでは、発信規制は電話アプリの中の「Supplementary services」(付加サービス)にあり、本体の「設定」アプリではありません。

  1. 電話アプリを開き、右上の三点リーダー(⋮)をタップします。
  2. 「Settings」(設定)→「Supplementary services」(付加サービス)→「Call barring」(発信規制)の順にタップします。
  3. 「Voice call」(音声通話)をタップします(機種によってはこの手順はありません)。SIMが2枚ある場合は、先にSIMを選びます。
  4. 止めたいカテゴリー(例:すべての発信)をオンにします。表示される項目は機種やキャリアによって異なり、代表的なものは「すべての発信」「国際電話」「国際電話(自国宛てを除く)」「すべての着信」「ローミング中の着信」で、機種によっては「プレミアム番号への発信」が表示されることもあります。
  5. 発信規制のパスワード(5章参照)を入力して確定します。

オフにする場合は、同じ画面に戻ってカテゴリーをオフにし、もう一度パスワードを入力します。

Google PixelおよびGoogleの電話アプリを使う端末

  1. 電話アプリを開き、三点リーダー(⋮)→「Settings」(設定)の順にタップします。
  2. 「Calling accounts」(通話アカウント)をタップし、続けて自分のSIMまたはキャリア名をタップします。
  3. 「Call barring」(発信規制)をタップします。機種によっては「Calls」(通話)や「Additional settings」(詳細設定)の中にある場合もあります。
  4. 止めたいカテゴリーをオンにし、パスワードを入力します。

実際に検証したPixelでは、この項目自体はあるものの、開くにはそのSIMのモバイルデータ通信がオンになっている必要がありました。設定の読み込み・変更にキャリアのネットワークとの通信が必要なためです。

Xiaomi・OnePlus・Oppo・Vivo・Realmeなど

電話アプリの設定内で「Call barring」(発信規制)「Call restriction」(通話制限)「Advanced settings」(詳細設定)といった項目を探してください。画面さえ見つかれば手順は共通で、SIMを選び、カテゴリーを選び、パスワードを入力するだけです。

メニューが無い場合

電話アプリのどこにも「Call barring」(発信規制)の項目が見当たらない場合、契約しているプランでキャリアがこのサービスを提供していない可能性が高いです。その場合、次の章で紹介するコードも失敗します。キャリアに問い合わせるか、番号ごとのブロックについては7章を参照してください。

4. 発信規制のコード(*33*、#33#、その他)

発信規制はGSM規格の一部であるため、通常の電話番号をダイヤルするのと同じように、電話アプリでコードをダイヤルして操作することもできます。以下の「PW」の部分は、4桁の発信規制のパスワードに置き換えてください。

カテゴリーオンにするオフにする状態を確認する
すべての発信*33*PW##33*PW#*#33#
発信の国際電話*331*PW##331*PW#*#331#
発信の国際電話(自国宛てを除く)*332*PW##332*PW#*#332#
すべての着信*35*PW##35*PW#*#35#
ローミング中の着信*351*PW##351*PW#*#351#
すべての発信規制を一括でオフにする#330*PW#

コードを入力して発信ボタンを押し、ネットワークからの確認メッセージを待ちます。何も起きない場合や「Connection problem or invalid MMI code」(接続エラーまたは無効なMMIコード)と表示される場合は、そのSIMでサービスが利用できないか、パスワードが間違っています。パスワード自体を変更したい場合、多くのネットワークでは「**03*330*OLD*NEW*NEW#」というコードが使えます。OLDには現在のパスワード、NEWには新しいパスワードを入力してください(NEWは2回入力します)。

これらのコードはGSM規格に由来するもので、世界のほとんどのGSM・LTEネットワークで動作します。一部のキャリアはこれらのコードの一部を無効にしていることがあり、CDMA専用のサービスには適用されません。

5. 発信規制のパスワード

発信規制の設定を変更するたびに、4桁の「network password」(ネットワークパスワード)または「barring password」(発信規制のパスワード)の入力を求められます。これはSIMのPINでも、画面ロックの暗証番号でもありません。契約している通信会社(キャリア)が設定するもので、初期値は0000であることが多く、キャリアによっては1234を使っていたり、SIMに同梱の書類に印字されていたりします。

初期値でうまくいかない場合、何度も適当な数字を試すのはやめましょう。ネットワークによっては、数回間違えるとサービス自体がロックされてしまいます。キャリアのサポートに連絡してリセットを依頼してください。多くの場合、本人確認さえ済めばその場で対応してもらえます。

6. 発信規制がオン(オフ)にならないときの原因

7. 発信規制でできないこと:特定の1件だけを止める

実は、多くの人が本当に知りたいのはこの点です。発信規制は「すべての発信を止めるか、まったく止めないか」の二択で、番号のリストもスケジュールも、緊急通報を除く例外もありません。「この1件だけ止めて、それ以外は普通に発信したい」という場合、発信規制は適した手段ではなく、電話アプリの「Block numbers」(着信拒否)リストも同様です。こちらは特定の番号からの着信を止めるだけの機能だからです。すべての選択肢を比較した内容はAndroidで特定の番号への発信をブロックする方法で解説しています。

Androidで番号ごとに発信をブロックするには、システムの通話スクリーニングまたは通話リダイレクトの機能を利用したアプリが必要です。NoDialはまさにそのために作られたアプリで、かけないと決めた番号を登録すると、その番号への発信はつながる前に終了します。それ以外の発信はすべて普段どおり動作します。番号ごとに、常にブロックする・特定の曜日や時間帯だけブロックする・1日/週/月あたりの発信回数を決めてそれを超えたらブロックする、といった設定ができます。緊急番号は登録できず、連絡先にも一切手を加えません。

使い分けの目安

カテゴリー単位でまとめて止めたい → 発信規制(キャリア側)。特定の番号への発信を止めたい → 番号ごとの発信ブロックアプリ(スマホ側)。特定の番号からの着信を止めたい → 電話アプリ標準の着信拒否リスト。

8. 発信規制 vs FDN vs 番号ごとの発信ブロックアプリ

発信規制FDN(発信番号制限)番号ごとの発信ブロックアプリ(NoDial)
止まるものカテゴリー全体(すべての発信・国際電話・すべての着信…)SIMに保存された許可リスト以外のすべて自分で選んだ番号だけ
ルールの保存場所キャリアのネットワークSIMカード(PIN2で保護)スマホ本体
キャリアの対応が必要か必要不要(ただしSIMのPIN2が必要)不要
スケジュール・回数制限なしなしあり:曜日や時間帯、または期間あたりの回数
向いている用途スマホ全体の発信、または国際電話をまとめて止めたいとき発信できる番号を数件だけに絞りたいスマホ自分が特定の番号に発信してしまうのを防ぎたいとき

FDNについては別記事で詳しく解説していますが、要点だけ言うと、スマホを「短いリストに載った番号にしか発信できない端末」に変えてしまう機能です。子どもや高齢の家族のスマホには便利ですが、日常使いには不便すぎる仕組みです。

9. よくある質問(FAQ)

Q1. 「発信の発信規制(outgoing call barring)」とはどういう意味ですか?
A. 契約している通信会社(キャリア)が、自分がかける発信をつながないようにする、という意味です。「すべての発信」は緊急通報を除くすべての発信を止め、「発信の国際電話」は他国宛ての発信だけを止めます。
Q2. 発信規制のコードは何ですか?
A. 「*33*PW#」ですべての発信の規制がオンになり、「#33*PW#」でオフになります。PWの部分には4桁の発信規制のパスワードを入力します。「*#33#」で現在オンかどうかを確認できます。
Q3. 発信規制の初期パスワードは何ですか?
A. 多くの場合0000です。キャリアによっては1234を使っていたり、SIMに同梱の書類にパスワードが印字されていたりします。どちらも使えない場合は、適当に試すのではなく、キャリアにリセットを依頼してください。
Q4. 発信規制は緊急通報もブロックしますか?
A. いいえ。112・911・999・000などの緊急通報は、発信規制の設定にかかわらず必ずつながります。
Q5. 特定の1件の番号だけを発信規制の対象にできますか?
A. 発信規制ではできません。カテゴリー単位でしか動作しないためです。特定の番号への発信を止めたい場合は、NoDialのような番号ごとの発信ブロックアプリを使ってください。
Q6. 発信規制は、番号を着信拒否することと同じですか?
A. いいえ、違います。電話アプリの「Block number」(着信拒否)は、その番号からの着信を止める機能です。発信規制は、主に発信について、ネットワーク側でカテゴリー単位の通話を止める機能です。
Q7. スマホに発信規制の項目が見当たらないのはなぜですか?
A. もっとも多い理由は、契約しているキャリアがこのサービスを提供していないことです。アメリカではよくあるケースです。その場合、コードを使っても動作しません。

10. まとめ

まとめ

発信規制(call barring)は、電話アプリまたは*33*系のコードと4桁のパスワード(多くは0000)で操作する、キャリア側のカテゴリー単位のスイッチです。特定の1件の番号だけを止めることはできません。それをしたい場合は、スマホ側の番号ごとの発信ブロックアプリを使いましょう。

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参考にした情報源

キャリアはサービス内容を変更することがあり、端末メーカーもメニュー名を変更することがあります。手順が実際の画面と異なる場合は、契約しているキャリアのヘルプページをご確認ください。

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