Androidで発信をブロックする全方法(全件ブロック・1件だけブロック)比較ガイド(2026年版)
NoDial編集部 / 2026-09-23Androidで発信をすべて止めるには、電話アプリの発信規制(call barring)で「All outgoing calls」(すべての発信)をオンにするか、通信会社の発信規制のパスワードを使って*33*パスワード#をダイヤルします。特定の1件の番号だけ、あるいは特定の時間帯だけ発信を止めたい場合、Androidには標準機能が無いため、発信ブロックアプリが必要になります。
この記事は英語版をもとにした日本語版です。発信規制のコードや番号を隠す方法などは海外の通信会社の例を含みます。日本の通信会社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど)でお使いの場合は、各社の案内もあわせてご確認ください。
ここまでが要点です。ただ、この先が本題になります。というのも「発信を止めたい」という言葉が指すものは人によってまったく違うからです。誰にも発信できなくしたい電話、特定の1件にだけ発信できなくしたい電話、家族にしか連絡できないようにしたい子どもの電話、夜だけルールを適用したい電話——それぞれに最適な手段は異なります。しかも、機内モードやSIMを抜くといった「とりあえず試しがちな方法」は、着信まで止めてしまいます。この記事は、そのための地図です。それぞれの方法が何を止め、何を動かしたまま残し、どれくらい簡単に元に戻せるか、そして詳しい手順はどこにあるかを整理しました。
手順・コードは2026年9月時点のものです。メニュー名は端末メーカー・Androidバージョンによって異なります。キャリアの機能は契約している通信会社・プランによって異なります。
1. どれが自分に必要か
まず、自分が実際に何を止めたいのかを確認し、該当するセクションに進んでください。
- 発信をすべて止めたい一時的でも恒久的でも。発信規制が標準の答えです。発信規制へ →
- 1件、または数件の番号だけ止めたいそれ以外の発信は普通にできます。標準機能ではできません。アプリへ →
- 特定の時間帯だけ、またはN回を超えたら止めたい発信規制もFDNも、時間や回数の設定はできません。時間帯指定・回数制限へ →
- 自分以外の発信を止めたい子ども、共用端末、会社支給の端末など。FDN・ペアレンタルコントロール・端末管理へ →
- 自分自身の発信を止めたい難しいのは、自分で設定したブロックは自分で数秒で解除できてしまう点です。解除に1時間かかるブロックへ →
- 番号を隠したいだけそれは発信者番号の設定で、まったく別の話です。発信者番号へ →
詳しい解説記事:発信をすべてブロックする方法、1件の番号への発信をブロックする方法、特定の時間帯だけブロックする方法、発信回数を制限する方法、自分から電話をかけてしまうのを止める方法。
電話アプリの「ブロック」ボタンは着信を止めるだけです。自分の発信を止めることは一切できません。この記事で紹介する方法はすべて、発信側に働きかけるものです。着信をブロックしたい場合はAndroidで電話番号をブロックする方法をご覧ください。
2. 発信を止めるすべての方法、比較
これらの方法は、6つの観点で違いがあります。特定の1件だけを止められるか、時間帯や回数を指定できるか、キャリアやコードが必要か、どれくらい簡単に解除できるか、着信は動き続けるか、そして緊急通報はできるか、です。
| 何を止めるか | 時間帯・回数の指定 | キャリア・コードが必要か | 解除のしやすさ | 着信 | 緊急通報 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 発信規制 | ✕すべての発信(または国際電話のみ)。1件だけは不可 | ✕不可 | 通信会社のサポートと発信規制のパスワード | パスワードがあれば即時 | ✓動き続ける | ✓常にかけられる |
| FDN(発信番号制限) | SIM上のリスト以外すべて | ✕不可 | 通信会社発行のPIN2 | PIN2があれば即時 | ✓動き続ける | ✓常にかけられる |
| 機内モード/SIMを抜く | モバイル回線経由の発着信、SMS、モバイル通信(Wi-Fi通話を除く) | ✕不可 | 不要 | ワンタップ | ✕着信も止まる | △端末・回線による |
| 端末管理(MDM) | すべての発信 | ✕不可 | 会社・学校の管理者権限 | 管理者のみ解除可 | ✓動き続ける | ✓可能 |
| ペアレンタルコントロール(Family Link) | 保護者が追加した連絡先以外すべて | ✕不可 | 保護者のGoogleアカウント | 保護者のみ解除可 | △承認済みの連絡先のみ | ✓Googleによれば影響なし |
| 発信ブロックアプリ(NoDial) | ✓選んだ番号、またはすべての発信 | ✓曜日・時間帯、または1日/週/月ごとの回数 | 不要 | ✓解除は1時間後に反映 | ✓動き続ける | ✓ブロックされない |
1件の番号だけを狙って止められる行は1つだけ、時間帯や回数を自分で設定できる行も1つだけです。標準機能はどれも「端末全体のスイッチ」か「許可リスト」であり、コードを知っている人であれば誰でも即座に解除できてしまいます。
3. キャリアの発信規制:ネットワーク側ですべての発信を止める
- 止めるもの:すべての発信
- 1件だけ ✕
- 必要なもの:通信会社+発信規制のパスワード
- 解除:パスワードがあれば即時
発信規制(call barring)は、GSM規格で定義されている、通信会社が提供するサービスです。ここで使うのは「All outgoing calls」(すべての発信)というオプション(正式名称はBarring of All Outgoing Calls)です。オンにしている間、ネットワーク側が端末からのすべての発信を拒否します。着信・SMS・モバイル通信は動き続け、緊急通報番号が規制されることはありません。
コードで操作する場合——ダイヤル画面で以下を入力して発信ボタンを押します。PWの部分は4桁の発信規制のパスワードに置き換えてください。
| やりたいこと | コード |
|---|---|
| すべての発信の規制をオンにする | *33*PW# |
| オフにする | #33*PW# |
| オンになっているか確認する | *#33# |
| 国際電話だけを規制する | *331*PW# |
発信規制のパスワードは通信会社が発行するものです。デフォルトは0000であることが多いですが、通信会社によっては別のデフォルト値を設定していたり、SIMと一緒に印刷して渡していたりします。SIMのPINや画面ロックの暗証番号とは別物です。
メニューから操作する場合:
- Samsung Galaxy — 電話アプリ → ⋮ → 設定 → 「Supplementary services」(付加サービス) → 「Call barring」(発信規制) → Voice call(音声通話) → All outgoing calls(すべての発信)を選び、パスワードを入力します。Voice call(音声通話)とVideo call(ビデオ通話)は別々のスイッチです。
- Google PixelおよびGoogleの電話アプリ — 電話 → ⋮ → 設定 → 「Calling accounts」(発信アカウント) → 使っているSIM → 「Call barring」(発信規制) → All outgoing calls(すべての発信)。検証したPixelでは、このSIMのモバイル通信がオンになっている間しかこの項目が開きませんでした。
限界:発信規制はカテゴリ単位で動きます。すべての発信、あるいはすべての国際電話を止めることはできますが、特定の1件の番号だけを止めることは決してできず、時間帯の指定もできません。契約している通信会社にも左右され、メニューが無い、またはコードがエラーになる場合は、そのプランではサービス自体が提供されていないということです。コードの全種類や、規制がオンにならない理由まで含めた詳細はAndroidの発信規制に、Galaxy固有の手順はSamsungで発信をブロックする方法にまとめています。
4. FDN(発信番号制限):リストの番号にしかかけられなくする
- 止めるもの:リスト以外すべて
- 1件だけ ✕
- 必要なもの:PIN2
- 解除:PIN2があれば即時
Fixed Dialing Numbers(FDN・発信番号制限)はSIMの機能です。承認した番号のリストをSIMに保存してFDNをオンにすると、それ以降その端末はリストの番号と緊急通報番号にしかかけられなくなります。リストに1件か2件しか残さなければ、事実上それ以外の相手には発信できない状態になります。
- 電話アプリ → ⋮ → 設定を開きます。
- Samsung:「Supplementary services」(付加サービス) → 「Fixed dialling numbers」(発信番号制限)。Pixel:「Calling accounts」(発信アカウント) → 使っているSIM → 「Fixed dialling numbers」(発信番号制限)。
- かけられる状態を維持したい番号をFDNのリストに追加します。
- 「Enable FDN」(FDNを有効にする)をタップし、通信会社発行のもう一つのSIMコードであるPIN2を入力します。
限界:FDNはブロックリストとは逆の、許可リストです。これで1件だけをブロックしようとすると、それ以外にかける可能性のある番号を全部リストに載せる必要が出てきます。PIN2は3回間違えるとロックされ、解除には通信会社発行のPUK2が必要です。着信は動き続けますが、最近のAndroidでは発信のSMSもこのリストに照らしてチェックされます。手順の詳細はAndroidのFDN(発信番号制限)にまとめています。
5. 機内モード・SIMを抜く
- 止めるもの:モバイル回線の発着信
- 着信も止まる ✕
- 必要なもの:なし
- 解除:ワンタップ
端末をモバイルネットワークから切り離せば、ワンタップで、あるいはSIMを物理的に抜いてしまえば、発信は即座に止まります。効果はありますが、正確には「ブロック」ではありません。着信も同時に止まり、SMSやモバイル通信も止まります。機内モードのままWi-Fiだけオンに戻すこともでき、その場合アプリはWi-Fi経由で動き続けますが、モバイル回線の電話は発着信ともにできません。Wi-Fi通話がオンになっていれば、Wi-Fi経由で通話が成立することもあります。
限界:オンにしたのと同じワンタップで、パスワードなしにオフに戻せます。短時間オフラインにしたいときには向いていますが、連絡が取れる状態を保ちたい場合には使えず、止めたい相手が自分自身である場合はまったく役に立ちません。緊急通報がかけられるかどうかは端末と回線次第なので、当てにしないでください。
6. 会社・学校支給の端末:端末管理(MDM)
- 止めるもの:すべての発信
- 設定するのは:管理者
- 解除:管理者のみ
Androidにはシステムレベルの制限として「disallow outgoing calls」(発信を許可しない)があります。これが設定されると、その端末は緊急通報以外の発信が一切できなくなり、端末側の操作で上書きすることはできません。これを設定できるのはデバイス管理者、つまり会社や学校が所有・管理する端末に導入する管理システムだけです。
これが自分個人の端末であれば、この方法は使えません。もし会社支給の端末が突然発信できなくなったのであれば、それはIT管理者が設定した制限であり、解除できるのも管理者だけです。
7. 子どもの端末のペアレンタルコントロール
- 許可するのは:承認済みの連絡先のみ
- 設定するのは:保護者
- Android 14以降
子ども用のAndroid端末では、Google Family Linkが誰に発信・SMSできるかを保護者が決められます。Family Linkアプリで保護者が子どものアカウントを選び、「Controls」(コントロール) → 「Contacts, calls & text」(連絡先・通話・メッセージ)をタップし、「Allowed calls & texts」(許可する通話・メッセージ)の下から次のいずれかを選びます。
- Anyone(誰でも) — 制限なし。
- Contacts I add & limited groups(追加した連絡先+一部のグループ) — 保護者が子どものアカウントに追加した連絡先と、その中の少なくとも1人を含むグループ。
- Only contacts I add(追加した連絡先のみ) — 保護者が追加した連絡先だけ。
Googleが挙げている要件は、端末側がAndroid 14以降(Wear OSの場合はWear OS 5以降)であることで、この制限が適用されるのはGoogleメッセージやGoogleの電話アプリなど一部のアプリのみで、WhatsAppのようなアプリには適用されないとしています。また、緊急通報サービスは影響を受けないともGoogleは説明しています。キャリアやSIMの方法と違い、この制限は着信にも及びます。子どもは承認済みの連絡先としか発着信できません。
Samsung Galaxyでは、Samsung Kidsという別枠のモードがあり、保護者が使える連絡先・アプリを選べます。詳しくはSamsungのガイドで扱っています。FDN(4章)は同じ発想をSIMレベルで実現したもので、アカウント無しで動作します。
すべての保護者向けツールの限界:これらはすべて保護者が運用する許可リストです。自分自身の端末で1件の番号への発信を止めたい大人向けには設計されていません。
8. アプリで止める:1件だけ・時間帯を指定・回数を制限・全件
- 止めるもの:選んだ番号、またはすべて
- 時間帯・回数の指定 ✓
- 解除:1時間後に反映
- Androidのみ
ここまでの方法はすべて、端末全体のスイッチか許可リストのどちらかです。「この番号だけは駄目」「22時以降は駄目」「週に3回まで」といった指定は、どれもできません。それを実現するには、Androidの「発信をリダイレクトする役割(call-redirection role)」を使うアプリが必要です。この役割を持つアプリは、発信された瞬間にその発信を検知し、呼び出し音が鳴る前に、指定した発信だけを終了させることができます。この役割の仕組みと、アプリを比較する際のチェックリストはAndroidの発信ブロックアプリにまとめています。
NoDialはこの役割の上に作られたアプリです。設定はシンプルです。
- NoDialをインストールし、Androidが求めてきたら発信を扱う役割(call-handling role)を許可します。
- もうかけないと決めた番号を追加します。
- ブロックの仕方を選びます:常時ブロック、時間帯を指定、または回数を制限(1日・週・月ごとの発信回数の上限)。
その番号への発信は、つながる前にあなたの端末上で終了します。それ以外の発信・着信・連絡先には一切影響しません。Premium Unlimitedプランでは、ホーム画面に「すべての発信を制限(Premium Unlimited)」というボタンもあり、同じ3つのモード(常時ブロック・時間帯を指定・回数を制限)を端末全体の発信に適用できます。これがオンの間は番号ごとのリストの代わりに機能し、オフにするとリストの設定が再び適用されます。
標準機能と一線を画す設計上の工夫が2つあります。
- ブロックの解除は1時間後に反映されます。ブロックをオンにするのは即時ですが、オフにする操作は1時間後に反映され、その間はいつでもキャンセルできます。アプリの案内は「1時間後に解除されます。それまではいつでも取り消せます。もう一度ブロックするのは即時です。」というものです。この遅延は意図的なもので、衝動が過ぎ去るまでの時間を作ることで、冷静なときに決めたルールが一瞬で解除されてしまわないようにしています。
- 緊急番号は登録できません。また、緊急通報はどのモードでも一切ブロックされません。
発信規制のパスワードもPIN2も必要なく、SIMやネットワーク側の設定も変わりません。1番号までは無料なので、何も決める前に、1時間の遅延も含めて一連の流れをまず試すことができます。
限界:対応するのはAndroidの通話システムを通じてかける電話であり、インターネット通話アプリの中で行う音声通話は対象外です。Android専用です。
※1時間の遅延が適用されるのはブロックをオフにする操作だけです。ルールの時間帯や回数の上限を編集した場合は即座に保存されます。番号を追加する際、NoDialは110・119・911などの一般的な緊急番号を登録できないようにしており、緊急通報はどのような場合でもブロックされません。
パスワードは他人からあなたを守るためのものです。ブロックしたい相手が自分自身である場合、パスワードはすべて自分が知っています。解除に1時間かかるブロックこそが、まさにそのために設定した瞬間を守り抜けるものです。
9. iPhoneの場合
NoDialはAndroidアプリで、iPhoneでは動作しません。もっとも近いiPhone標準機能はスクリーンタイムの「通信の制限」(Communication Limits)です。Appleの説明では、これはiCloudに保存された連絡先を対象に、常時、または特定の時間帯だけ、着信・発信の電話、FaceTime通話、メッセージを含むやり取りを許可・ブロックする機能とされています。
- iCloudで連絡先が同期されていることを確認します(設定 → 自分の名前 → iCloud)。
- 設定 → スクリーンタイム → 「通信の制限」(Communication Limits)を開きます。
- 「スクリーンタイム中」(During Screen Time)をタップし、「連絡先のみ」(Contacts Only)、「連絡先と1人以上を含むグループ」(Contacts & Groups with at Least One Contact)、「すべての人」(Everyone)のいずれかを選びます。
- 必要に応じて「休止時間中またはデバイスが使用できない場合」(When Device Paused or Unavailable)をタップし、「常に許可」(Always Allowed)または「すべての人」(Everyone)を選びます。
Appleによれば、この設定でブロックされている相手に発信しようとすると、履歴にその名前や番号が赤字で表示され、制限を変更すれば再び発信できるようになります。Macの同機能に関するAppleのガイドでは、既知の緊急通報番号への通信は常に許可されるとされています。Androidの許可リストと同様に、これは承認済みの連絡先による仕組みであり、選んだ1件の番号だけをブロックするものではなく、設定を変更すればすぐに解除されます。
10. 番号を隠したいだけの方へ
「発信を止めたい」と検索してこのページにたどり着いた方の中には、実は発信自体は成立させたいけれど、自分の番号を相手に表示したくないという方もいます。それは発信者番号の設定であり、何かをブロックするものではありません。
- すべての発信について、Samsung Galaxyの場合 — Samsungのサポートページによると、電話 → ⋮ → 設定 → 「Supplementary services」(付加サービス) → 「Show your caller ID」(発信者番号を表示)から、Network default(ネットワークのデフォルト)、Never(常に非表示)、Always(常に表示)を選べます。Samsungは、契約している通信会社が対応していない場合は動作しないことがあると注記しています。他の端末では電話アプリの設定内に発信者番号のオプションがあり、位置はメーカーによって異なります。
- 1回の発信だけ、米国の場合 — VerizonとAT&Tはどちらも、番号の前に*67をダイヤルするよう案内しています。どちらも、フリーダイヤルや911には適用されないとしています。
- 1回の発信だけ、他の一部の回線の場合 — 例えばVodafone Australiaは、番号の前に#31#をダイヤルするよう案内しています。コードは通信会社・国によって異なるため、契約している通信会社のヘルプページを確認してください。
Vodafone Australiaはまた、発信者番号を隠す設定は通話にのみ適用され、SMSでは番号がそのまま表示されるとも注記しています。
11. トラブルシューティング
- 電話アプリに「Call barring」(発信規制)の項目が無い。契約しているプランで通信会社がこのサービスを提供していない可能性が高いです。米国では、このサービスが案内されること自体が少なく、電話アプリからこの設定項目自体が省かれていることも多いため、米国のキャリアを使っている場合は、頼る前に通信会社に確認してください。その場合、コードによる操作も失敗します。
- 発信規制のパスワードが拒否される。0000はあくまでデフォルト値です。パスワードの設定・リセットを行うのは端末メーカーではなく通信会社です。2回間違えたら、それ以上は試さないでください。数回失敗すると、そのサービス自体をロックしてしまう通信会社もあります。
- 「接続に問題があるか、MMIコードが無効です」と表示される。ネットワーク側が要求を拒否した状態です。SIMにそのサービスが契約されていない、パスワードが間違っている、あるいは電波が届いていないことが考えられます。Pixelの場合は、そのSIMのモバイル通信がオンになっているか確認してください。
- Samsungで、音声通話の発信は規制できているのにビデオ通話は発信できてしまう。One UIでは、Voice call(音声通話)とVideo call(ビデオ通話)の発信規制が別タブに分かれています。両方を切り替えてください。
- 発信規制をもう一度オフにできない。同じパスワードで#33*PW#を使うか、メニューから操作します。それでも動かない場合は、通信会社側で規制を解除してもらう必要があります。この規制はネットワーク側に存在するルールなので、端末の初期化をしても解除されません。
- 「Fixed dialing only」(発信番号制限中)と表示される、または特定の番号にかけられない。FDNがオンになっていて、その番号がリストに無い状態です。番号を追加するか、PIN2を入力してFDNを無効にしてください。PIN2がロックされている場合は、何か入力する前に通信会社にPUK2を問い合わせてください。
- 会社支給の端末が発信できず、設定を変えても直らない。それは端末管理(MDM)による制限であり、解除できるのは管理者だけです。
- 緊急通報はできますか?発信規制、FDN、端末管理、Family Link、NoDialでは可能です。注意が必要なのは機内モードです。
12. よくある質問(FAQ)
- Androidで発信をブロックするにはどうすればいいですか?
- すべての発信を止めたい場合は、電話アプリの設定から発信規制の「All outgoing calls」(すべての発信)をオンにするか、通信会社の発信規制のパスワードを使って*33*パスワード#をダイヤルしてください。特定の番号だけ、または特定の時間帯だけ止めたい場合は、Androidにはその標準機能が無いため、NoDialのような発信ブロックアプリを使ってください。
- 発信は止めたいけれど着信は受けたい場合はどうすればいいですか?
- 発信規制、FDN(発信番号制限)、または発信ブロックアプリのいずれかを使ってください。この3つはいずれも着信を動かしたまま止められます。機内モードやSIMを抜く方法は、着信も一緒に止まってしまいます。
- 発信をオフにするコードは何ですか?
- *33*パスワード#ですべての発信を規制し、#33*パスワード#で規制を解除、*#33#でオンになっているか確認できます。パスワードは通信会社発行の4桁の発信規制のパスワードで、デフォルトは0000であることが多いです。すべての通信会社がこのコードに対応しているわけではありません。
- 特定の1件の番号だけ発信をブロックできますか?
- Androidの標準機能ではできません。発信規制はカテゴリ単位で、FDN(発信番号制限)は許可リストです。NoDialのような番号ごとの発信ブロックアプリなら、選んだ番号だけを、常時、あるいは指定した曜日・時間帯、または設定した回数を超えたときにブロックできます。
- 知らない相手に子どもが電話をかけてしまうのを止めるにはどうすればいいですか?
- Android 14以降であれば、Google Family Linkで、保護者が「Controls」(コントロール)から「Contacts, calls and text」(連絡先・通話・メッセージ)を選び、保護者が追加した連絡先だけに通話・メッセージを制限できます。FDN(発信番号制限)はPIN2を使ってSIMレベルで同じことを実現します。iPhoneの場合はスクリーンタイムの「通信の制限」(Communication Limits)を使ってください。
- 緊急通報が誤ってブロックされることはありますか?
- 発信規制、FDN(発信番号制限)、端末管理、Family Link、NoDialのいずれも、緊急通報番号への発信は可能なままです。NoDialでは緊急番号は登録すること自体ができません。機内モードの場合は端末と回線次第です。
- 自分の番号を表示せずに発信するにはどうすればいいですか?
- それは発信者番号の設定で、まったく別の機能です。Samsung Galaxyでは電話 → 設定 → 「Supplementary services」(付加サービス) → 「Show your caller ID」(発信者番号を表示)から設定します。米国ではVerizonとAT&Tが、1回の発信について番号の前に*67をダイヤルするよう案内しています。
13. まとめ
すべての発信を止めたいなら発信規制(*33*パスワード#)を使ってください。端末が数件の番号にしかかけられないようにしたいなら、FDN(発信番号制限)かペアレンタルコントロールを使ってください。1件の番号だけ、特定の時間帯だけ、あるいは一定回数を超えたら止めたいなら、発信ブロックアプリを使ってください。機内モードは着信も止めてしまいますし、番号を隠すのは別の発信者番号の設定です。
- 発信規制:ネットワーク側で、通信会社のパスワードを使ってすべての発信を止めます。1件だけの指定も時間帯の指定もできません。詳細はAndroidの発信規制にまとめています。
- FDN(発信番号制限):SIM上のリストにある番号だけをPIN2で守ります。
- 機内モード・SIMを抜く:モバイル回線経由の発着信を両方止め、着信も含まれ、ワンタップで元に戻せます。
- 端末管理(MDM)・ペアレンタルコントロール:管理者や保護者が、他人の端末に対して設定するルールです。
- NoDial:選んだ番号、またはすべての発信を、常時・時間帯を指定・回数を制限のいずれかで止められます。解除には1時間かかり、緊急通報は一切ブロックされません。1番号まで無料です。
参考にした情報源
- ETSI, GSM 03.88 "Call Barring (CB) supplementary services – Stage 2"(Barring of All Outgoing Callsを定義) etsi.org
- MakeUseOf, "What Is Call Barring on a Samsung Phone and How Do You Use It?"(Samsungのメニュー経路と0000のデフォルト値について) makeuseof.com
- Google Pixel Community, "Call barring"(経路:電話 → 設定 → Calling accounts → SIM → Call barring) support.google.com
- Wikipedia, "Fixed Dialing Number" en.wikipedia.org
- Android Developers, "UserManager: DISALLOW_OUTGOING_CALLS"(端末管理による制限。緊急通報は引き続き可能) developer.android.com
- Android Developers, "SmsManager: RESULT_ERROR_FDN_CHECK_FAILURE"(発信SMSもFDNのリストと照合される) developer.android.com
- Android Developers, "CallRedirectionService"(アプリが発信を変更・中止するために使うシステムの役割) developer.android.com
- Google For Families Help, "Set up your child's contacts"(Family Linkの通話・メッセージ制限。Android 14以降。Googleメッセージ・Googleの電話アプリに適用。緊急通報サービスは影響なし) support.google.com
- Apple, iPhone User Guide, "Choose who you can communicate with at certain times with Screen Time on iPhone"(「通信の制限」の手順と挙動) support.apple.com
- Apple, Mac User Guide, "Change Communication Limits settings in Screen Time on Mac"(既知の緊急通報番号への通信は常に許可される) support.apple.com
- Samsung Support (Ireland), "How to turn on or hide your caller ID"(Supplementary services → Show your caller ID) samsung.com
- Verizon Support, "How to block your number & block Caller ID FAQs"(1回の発信につき*67。800番号・911には非対応) verizon.com
- AT&T Support, "Block Caller ID"(1回の発信につき*67。フリーダイヤル・911には非対応) att.com
- Vodafone Australia, "Managing Caller ID Settings"(1回の発信につき#31#。SMSでは番号がそのまま表示される) vodafone.com.au
- Google Pixel 8aでの実機検証(Android、2026年9月):電話 → 設定 → Calling accounts の下にあるCall barringの項目は、そのSIMのモバイル通信がオンの間しか表示されませんでした。
通信会社はデフォルト値を変更することがあり、端末メーカーはメニュー名を変更することがあります。手順が実際の画面と一致しない場合は、契約している通信会社や端末メーカーのヘルプページをご確認ください。