電話を減らす方法:かかってくる迷惑電話と、自分がかける電話の両方を減らす(2026年版)
NoDial編集部 / 2026-09-29電話が鳴る回数を減らしたい、自分がかける電話を減らしたい、あるいはその両方。この2つは別の問題で、使う道具も違います。かかってくる迷惑電話は、登録制度・キャリアのサービス・電話アプリのフィルタで減らします。自分がかける電話は、自分で決めた上限で減らします。この記事では、米連邦取引委員会(FTC)とGoogleの公式な案内をもとに、Androidで両方を減らす方法を紹介します。
この記事は英語版をもとにした日本語版です。迷惑電話の登録制度は米国の例です。お住まいの国の制度や通信会社のサービスもあわせてご確認ください。この記事は個人のスマホが対象で、会社の問い合わせ電話を減らす方法は扱いません(2026年9月時点)。
1. 結論を先に
かかってくる電話を減らすには:国の迷惑電話の登録制度(米国ならNational Do Not Call Registry)に登録し、電話アプリの迷惑電話フィルタや通話スクリーニングをオンにし、何度もかけてくる番号をブロックし、キャリアのブロックサービスを確認します。自分がかける電話を減らすには:ある番号に何回までかけるかを決め、毎回の意志の力に頼らず、回数の上限や時間帯の設定でスマホに守らせます。
着信拒否や迷惑電話フィルタが効くのは、かかってくる電話だけです。Androidの標準の設定には、自分がかける電話を制限するものはありません。それには発信の上限を設定する道具が必要です。
2. かかってくる迷惑電話を減らす
迷惑電話の登録制度
FTCが最初の一歩として挙げるのは、National Do Not Call Registryへの無料登録です。これで正規の営業電話は減ります。一方でFTCは、登録しても詐欺師の違法な電話は止まらないとはっきり書いています。ほかの国にもそれぞれの制度があるので、各国の規制機関の案内をご確認ください。
スマホに備わった機能
- 番号をブロック:FTCによると、多くの携帯電話には、特定の番号からの電話をブロックしたり、留守番電話に直接送ったりする設定があります。Googleの電話アプリでは、ブロックした番号からの電話は自動で拒否されます。手順はAndroidで電話番号を着信拒否する方法をご覧ください。
- 迷惑電話のフィルタ:Googleの電話アプリは迷惑電話をフィルタでき、不在着信や留守番電話の通知が届かなくなります(通話履歴には残ります)。
- 通話スクリーニング:対応するPixelでは、出る前に相手と用件を確認し、迷惑電話と判断した電話を切ります。Googleは、すべての迷惑電話や自動音声電話を検出できるわけではないとしています。
キャリアと着信ブロックアプリ
FTCは、電話会社のカスタマーサービスに、どんなサービスがあるか問い合わせることを勧めています。着信ブロックアプリには無料のものも有料のものもあります。こうしたアプリは通話データや報告をもとに、違法な電話や詐欺の可能性が高い電話を予測します。ブロックではなく表示で知らせる方式の場合、電話はかかってきますが、画面に「迷惑電話」などの警告が出ます。
3. 自分がかける電話を減らす
かける電話を減らすのは、設定の問題というより習慣の問題です。習慣を変える研究では、意志の力に頼るより、やめたい行動をしにくくすることが勧められています。学術誌Perspectives on Psychological Scienceの論文は、よくない習慣を続けにくくする「手間(摩擦)」を、今の環境に加えることを挙げています。スマホでいえば、スマホ自身が守ってくれる上限のことです。
- 回数を決める:たとえば、ある番号に1日または1週間に何回までかけるか。本当に守りたい上限にしましょう。
- 時間を決める:減らしたい電話が特定の時間に集中しているなら、その時間帯を選びます。
- スマホに守らせる:Androidの標準機能ではできません。集中モードやアプリタイマーはアプリを一時停止したり使用時間を制限したりするもので、おやすみ時間モードはスケジュールに従うものです。どれも番号ごとの発信回数は数えません。
- 1日・1週間・1か月の回数 ✓
- 止める時間帯 ✓
- ほかの電話はそのまま
NoDialならAndroidでこれができます。追加した番号ごとに、1日・1週間・1か月あたりの回数、曜日と時間帯、常にのいずれかを選びます。上限に達すると、次の期間までその番号への発信はつながらず、ほかの人への電話はいつもどおりかけられます。最初の1件は無料です。回数の制限についてはAndroidで特定の番号への発信回数を制限する方法をご覧ください。
※ 番号のブロックをオフにする操作は1時間後に反映されるため、その場で上限を外すことはできません。緊急通報は常にかけられます。
4. どの道具が何に効くか
| 道具 | かかってくる電話を減らす | かける電話を減らす |
|---|---|---|
| Do Not Call Registry(米国) | ✓正規の営業電話 | ✕ |
| 電話アプリの着信拒否 | ✓ブロックした番号 | ✕ |
| 迷惑電話フィルタと通話スクリーニング | ✓迷惑電話と判断された電話 | ✕ |
| キャリアのブロックと着信ブロックアプリ | ✓サービスによる | ✕通常は対象外 |
| 集中モード・アプリタイマー・おやすみ時間モード | ✕電話は対象外 | ✕電話は対象外 |
| 発信の上限(NoDial) | ✕ | ✓番号ごとに回数や時間で |
5. よくある質問(FAQ)
- Q1. かかってくる電話を減らすには?
- A. 国の迷惑電話の登録制度に登録し、電話アプリの迷惑電話フィルタや通話スクリーニングをオンにし、何度もかけてくる番号をブロックし、キャリアのブロックサービスを確認します。FTCは登録制度では違法な詐欺電話は止まらないとしているので、フィルタも必要です。
- Q2. 自分がかける電話を減らすには?
- A. ある番号に1週間に何回までなど上限を決め、スマホに守らせます。NoDialのような発信の上限を設定できるアプリなら、上限に達した番号への発信を止めます。
- Q3. 集中モードやDigital Wellbeingで電話を制限できますか?
- A. Googleは、集中モードを選んだアプリを一時停止する機能、アプリタイマーをアプリの使用時間を制限する機能として説明しています。どちらも番号ごとの発信を数えたり制限したりする機能としては説明されていません。
- Q4. 番号をブロックすると、自分がかける電話も減りますか?
- A. 減りません。電話アプリのブロックは、その番号から自分への着信を止めるものです。自分がかける電話を減らすには、発信の上限やブロックが必要です。
6. まとめ
かかってくる電話を減らすには、迷惑電話の登録制度、電話アプリの着信拒否、迷惑電話フィルタ、キャリアのサービス。かける電話を減らすには、スマホが守ってくれる番号ごとの回数や時間の上限です。
- Do Not Call Registryは正規の営業電話を減らすが、詐欺電話は止めない。
- 迷惑電話フィルタと通話スクリーニングは多くの迷惑電話を防ぐが、すべてではない。
- Androidの標準のデジタルウェルビーイング機能が制限するのはアプリで、電話ではない。
- かける電話を減らすなら、NoDialで回数の上限や止める時間帯を設定する。最初の1件は無料。
出典
- FTC Consumer Advice, "Five ways to help you cut down unwanted calls" consumer.ftc.gov
- FTC Consumer Advice, "How To Block Unwanted Calls" consumer.ftc.gov
- Google 電話アプリ ヘルプ, "Block or unblock phone numbers" support.google.com
- Google 電話アプリ ヘルプ, "See caller ID & spam protection" support.google.com
- Google 電話アプリ ヘルプ, "Screen your calls" support.google.com
- Android ヘルプ, "Manage how you spend time on your Android phone with Digital Wellbeing" support.google.com
- Harvey, A. G. et al., "Applying the Science of Habit Formation to Evidence-Based Psychological Treatments for Mental Illness", Perspectives on Psychological Science 17(2) ncbi.nlm.nih.gov