自分から特定の番号にかけられないようにする方法(Android・iPhone、2026年版)
NoDial編集部 / 2026-09-23自分から1件の番号にかけられないようにしたい——相手からの着信を止めたいわけでも、番号を隠したいわけでもなく、自分がその番号にかけようとしたときに、自分の端末側でその発信を拒否させたい、というケースです。「自分が番号にかけられないようにする方法」を検索したことがある方は、おそらく掲示板の書き込みや発信者番号のトリック、着信の迷惑電話をブロックするアプリなどにたどり着いて、どれも求めていたものではなかった経験があるはずです。この記事は、その実用的な答えです。何が効かないのか、なぜ効かないのか、Androidでは何が使えるのか、iPhoneでは何が使えるのか、そしてその場の自分に一瞬で解除されないようにするにはどう設定すればいいのかをまとめました。
この記事は英語版をもとにした日本語版です。発信規制のコードや番号を隠す方法などは海外の通信会社の例を含みます。日本の通信会社(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど)でお使いの場合は、各社の案内もあわせてご確認ください。
手順は2026年9月時点のものです。メニュー名は端末メーカー、Androidバージョン、iOSバージョンによって異なります。キャリアの機能は契約している通信会社によって異なります。
1. 結論を先に
AndroidにもiPhoneにも「この番号にはかけさせない」というシンプルなスイッチはありません。もっとも近い方法は、使っている端末によって変わります。
- Android:標準機能(FDN(発信番号制限)と発信規制(call barring))はどちらもオール・オア・ナッシングです。1件だけをブロックしつつ他の発信はそのまま使えるようにするには、NoDialのような番号ごとの発信ブロックアプリが必要です。
- iPhone:スクリーンタイムの「通信の制限」(Communication Limits)を使えば、連絡先に登録していない相手への発信を止められます。番号を連絡先から削除し、制限を「連絡先のみ」に設定して、パスコードでスクリーンタイムの設定をロックします。ただし、これは連絡先に登録していない相手すべてをブロックする仕組みで、その1件だけを狙うものではありません。NoDialはiPhoneには対応していません。
AndroidでもiPhoneでも「ブロック」は「この番号からの着信を止める」という意味です。自分がその番号にかけられないようにするには、自分がかける発信そのものに働きかける仕組みが必要で、できれば自分の意志ひとつでは即座にオフにできない仕組みが望ましいです。
2. 答えに見えて答えではない2つの方法
連絡先をブロックする
電話アプリや連絡先アプリの「ブロック」ボタンは、着信にしか効きません。Googleのヘルプページも「ブロックした番号があなたに電話をかけようとすると、その端末が自動的に着信を拒否します」とはっきり説明しています。Appleの同等の機能である「設定 > プライバシーとセキュリティ > 着信拒否設定した連絡先」も、連絡先を「あなたと通信できないようにする」ものと説明されています。どちらの場合も、ダイヤル画面を開いてブロックした相手に自分から発信することは、普通にできてしまいます。(相手からの着信を止めたい場合はAndroidで電話番号をブロックする方法をご覧ください。)
発信者番号を隠す
*67や#31#といったコード、あるいは端末の発信者番号を隠す設定は、相手に何が表示されるかを変えるだけで、発信が成立するかどうかには関係ありません。発信者番号のブロックは、あなたの番号が相手の端末に表示されるのを防ぐものであり、発信自体は普通に行われ、通常どおり呼び出し音が鳴ります。自分の発信を止める効果は一切ありません。
連絡先をブロックしても相手からの着信が止まるだけ。発信者番号を隠しても自分の番号が見えなくなるだけ。どちらも自分の発信そのものは止まりません。
3. Androidで自分からの発信をブロックする方法
Androidには、軽い順に3段階の方法があります。多くの人は、1つ目と3つ目を組み合わせて使うことになります。
ステップ1 — ショートカットを消す(ブロックではなく摩擦を作る)
- ブロックではなく摩擦
- 解除:記憶している番号を手入力すれば済む
お気に入りやスピードダイヤルからその番号を外し、発着信履歴からも削除し、ホーム画面のショートカットやウィジェットがあれば取り除きます。連絡先そのものを削除することもできます。これはあくまで自分を遅くするだけの手段で、番号を覚えていれば結局ワンタップでかけられますし、連絡先を消してしまうと、逆にその番号から着信があったときに誰か分からなくなることもあります。やって損はありませんが、ブロックではありません。摩擦がなぜ効くのか、そしてもし・それならルールとどう組み合わせるかは自分から電話をかけてしまうのを止める方法で扱っています。
ステップ2 — なぜ標準のブロック機能は合わないのかを知る
- FDN:許可リスト ✕
- 発信規制:カテゴリ単位 ✕
Androidには発信を止める標準の方法が2つありますが、どちらもオール・オア・ナッシングです。
- FDN(発信番号制限)はSIMの機能で、PIN2という暗証番号で守られた承認済みリストの番号にしか発信できなくなります。これは許可リストなので、1件だけをブロックしようとすると、それ以外にかける可能性のある番号を全部リストに載せなければなりません。しかもPIN2を知っている本人であれば、数秒でオフにできてしまいます。詳細:AndroidのFDN(発信番号制限)。
- 発信規制は、4桁の発信規制のパスワードで守られたキャリアのサービスで、すべての発信、あるいはすべての国際電話といったカテゴリ単位でブロックします。1件の番号だけを狙うことはできません。詳細:Androidの発信規制。
これらは子どもの端末や会社支給の端末には適した手段です。しかし、自分の普段使いの端末を普通のまま保ちながら1件だけをブロックしたい、という用途には向いていません。
ステップ3 — 番号ごとの発信ブロックアプリを使う
- その番号だけ ✓
- 時間帯・回数の指定 ✓
- 解除:1時間後
Androidでは、発信をリダイレクトする役割(call-redirection role)を持つアプリを選べます。この役割があれば、発信した瞬間にその発信を検知し、指定した発信だけを終了させることができます。この役割を使うアプリこそが、それ以外はすべて動いたままにしつつ、特定の番号への自分の発信だけをブロックするために作られた方法です。役割の仕組みとアプリ比較の観点はAndroidの発信ブロックアプリに、方法ごとの手順比較は発信をブロックする方法にまとめています。
NoDialでの設定は次のとおりです。
- NoDialをインストールし、求められたら発信を扱う役割(call-handling role)を許可します(一度だけ表示されるAndroidの確認画面です)。
- もうかけないと決めた番号を追加します。
- ブロックの仕方を選びます:常時ブロック、時間帯を指定、または1日・週・月ごとの回数を制限。
それ以降、その番号への発信は、つながる前にあなたの端末側で終了するため、相手側には何も届きません。それ以外の発信はすべて普段どおり成立し、連絡先も変わりません。緊急番号は登録できません。1番号までは無料です。
4. iPhoneで自分からの発信をブロックする方法
iPhoneには番号ごとの発信ブロックはありませんが、スクリーンタイムの「通信の制限」(Communication Limits)がかなり近い効果を出せます。Appleによれば、「通信の制限」は、iCloudに保存された連絡先を対象に、常時、または特定の時間帯だけ、着信・発信の電話、FaceTime通話、メッセージを含む通信を許可・ブロックできる機能です。ここでのコツは、避けたい番号をあえて「連絡先ではない状態」にしてから、連絡先だけを許可することです。
- iCloudの連絡先をオンにします(まだの場合):設定 > [自分の名前] > iCloudで、「iCloudに保存」の隣の「すべてを表示」をタップし、連絡先をオンにします。Appleはこれを必須条件として挙げています。
- その番号を連絡先から削除します。
- 「通信の制限」を設定します:設定 > スクリーンタイム > 「通信の制限」(Communication Limits) > 「スクリーンタイム中」から「連絡先のみ」(Contacts Only)を選びます。
- 設定をロックします:設定 > スクリーンタイム > 「スクリーンタイムを管理」 > 「スクリーンタイムパスコードをオンにする」で、4桁のパスコードを2回入力します。
Appleによれば、この「通信の制限」設定で現在ブロックされている相手に発信しようとすると、履歴にその名前や番号が赤字で表示され、制限を変更するまで発信は成立しません。特定の時間帯についてはiOS 27では「休止時間中またはデバイスが使用できない場合」(When Device Paused or Unavailable)という独立した項目があり、「常に許可」に登録した連絡先だけを許可できます。iOS 26では同等の機能は「休止時間中」(During Downtime)で、特定の連絡先だけを許可できます。
正直に言うと、限界も2つあります。
- 1件だけでなく、連絡先以外すべてがブロックされます。「連絡先のみ」をオンにしていると、まだ保存していない新しい番号にも発信できなくなりますし、Appleによれば、ブロックされている人からの着信・メッセージもあなたに届かなくなります。
- 唯一の壁はパスコードです。Appleは、スクリーンタイムのパスコードを「スクリーンタイムの設定を変更する前に入力する必要がある」ものと説明しています。自分で設定したパスコードなら自分が知っているわけですから、数秒でオフにできてしまいます。あえて信頼できる誰かにパスコードを入力してもらい、自分では知らないようにする人もいます。ただし、スクリーンタイムのパスコード復旧が設定されていると、Appleは復旧用のApple Accountでパスコードをリセットできる仕組みを提供しているため、そのアカウントを持っていればロックを解除できてしまう点には注意してください。
iPhoneには遅延や、番号ごとのスケジュール、発信回数の制限といった仕組みはありません。NoDialはAndroidアプリであり、iPhoneでは利用できません。
5. すべての方法を比較
| 方法 | その番号だけを止められるか | 数秒で解除できてしまうか | 時間帯を指定できるか | 対応端末 |
|---|---|---|---|---|
| 連絡先をブロック | ✕不可:そもそも発信を止める効果が無い | — | — | Android・iPhone |
| 発信者番号を隠す | ✕不可:発信はそのまま成立する | — | — | Android・iPhone |
| 連絡先・ショートカットを削除 | ✕不可:摩擦にしかならない | ✕できる(記憶している番号を手入力) | 不可 | Android・iPhone |
| FDN(発信番号制限) | ✕不可:許可リストなので他がすべて止まる | ✕できる(PIN2を知っていれば) | 不可 | Android(SIM) |
| 発信規制 | ✕不可:カテゴリ単位のみ | ✕できる(パスワードを知っていれば) | 不可 | Android(キャリア) |
| スクリーンタイム「通信の制限」 | ✕不可:連絡先以外すべて | ✕できる(パスコードを知っていれば) | 休止時間のみ | iPhone |
| 番号ごとの発信ブロックアプリ(NoDial) | ✓できる | ✓できない:解除は1時間後に反映 | ✓曜日・時間帯、または1日/週/月ごとの回数 | Android |
6. その場で解除しにくくする
2秒で解除できてしまうブロックは、いちばんオフにしたい瞬間には守ってくれません。目指すべきは、冷静な判断と衝動との間に時間を置くことです。それを実現する設定が3つあります。ここでは仕組みを説明し、if-thenルールや衝動への対処といった行動面は自分から電話をかけてしまうのを止める方法で扱っています。
- 解除に遅延をかける。NoDialでは、番号の追加やブロックを再びオンにする操作は即時ですが、ブロックをオフにする操作は1時間後に反映され、その間はいつでもキャンセルできます。覚えておくべきPINやパスワードは無く、この遅延そのものが壁になります。
- 「常時」ではなく時間帯を指定する。実際にかけてしまいがちな曜日・時間帯だけをブロックし、それ以外の時間は開けておきます。詳しくは特定の時間帯だけ発信をブロックする方法をご覧ください。
- 壁ではなく回数の上限にする。1日・週・月ごとに、決めた回数までは発信を許可します。許可した分の発信はつながり、上限を超えた分はつながりません。詳しくは番号への発信回数を制限する方法をご覧ください。
※1時間の遅延が適用されるのはブロックをオフにする操作だけです。ルールの時間帯や回数の上限を編集した場合は即座に保存されます。番号を追加する際、NoDialは110・119・911などの一般的な緊急番号を登録できないようにしており、緊急通報はどのような場合でもブロックされません。
パスワードは他人からあなたを守るためのものです。守りたい相手が自分自身である場合、自分が知っているパスワードは大した壁になりません。遅延は、すべてを知っている自分に対しても効きます。衝動がその待ち時間より長く続くことはめったに無いからです。
iPhoneでもっとも近い方法は、信頼できる誰かにスクリーンタイムのパスコードを持ってもらうことです。ただし、上記のパスコード復旧に関する注意点は当てはまります。
7. よくある質問(FAQ)
- 自分がある番号にかけられないようにするにはどうすればいいですか?
- Androidの場合は、NoDialのような番号ごとの発信ブロックアプリを使ってください。番号を追加すれば、その番号への発信はつながる前に終了し、それ以外の発信は普通に使えます。iPhoneの場合は、番号を連絡先から削除し、スクリーンタイムの「通信の制限」を「連絡先のみ」に設定し、パスコードでスクリーンタイムをロックしてください。
- 連絡先をブロックすれば、自分からその相手に電話できなくなりますか?
- いいえ。AndroidでもiPhoneでも、連絡先のブロックは相手からの着信・メッセージを止めるだけです。自分からダイヤルすることは変わらずできます。
- 発信者番号を隠せば、発信自体を止められますか?
- いいえ。発信者番号を隠す設定は、相手側に自分の番号が表示されるのを止めるだけです。発信自体は普通に成立します。
- 自分がある人に電話をかけてしまうのを止めるアプリはありますか?
- Androidであれば、あります。NoDialは、選んだ番号への発信を、常時、指定した曜日・時間帯、または1日・週・月ごとの設定回数を超えた分だけ終了させます。緊急番号は登録できません。NoDialはiPhoneには対応していません。
- iPhoneで、ある番号にかけられないようにできますか?
- その1件だけを単独で狙うことはできません。スクリーンタイムの「通信の制限」を「連絡先のみ」に設定すると、連絡先に登録していない相手すべてへの発信が止まるので、その番号を連絡先から削除すれば、他の連絡先未登録の相手と合わせてブロックされることになります。
- 自分でブロックを解除してしまうのを防ぐにはどうすればいいですか?
- Androidでは、NoDialでブロックをオフにする操作が1時間後に反映される仕組みになっており、その間はいつでもキャンセルできます。再びブロックする操作は即時です。iPhoneでは、スクリーンタイムのパスコードが唯一の壁なので、自分がそのパスコードを知らない場合にしか効果が無く、パスコード復旧が設定されていると、復旧用のApple Accountでリセットできてしまう点に注意が必要です。
8. まとめ
連絡先のブロックや発信者番号を隠す設定では、自分からの発信は止まりません。Androidの標準機能はオール・オア・ナッシングなので、自分から1件の番号にかけられないようにするには番号ごとの発信ブロックアプリを使うのが確実です。iPhoneでは、スクリーンタイムの「通信の制限」を「連絡先のみ」に設定するのがもっとも近い方法ですが、連絡先未登録の相手すべてがブロック対象になります。
- ブロック=着信にしか効かない。発信者番号を隠しても発信はそのまま成立する。
- 連絡先やショートカットの削除は摩擦にはなるがブロックではない。
- Android:FDN(発信番号制限)は許可リスト、発信規制はカテゴリ単位。この中でその番号だけを狙えるのは番号ごとの発信ブロックアプリだけ。
- iPhone:番号を連絡先から削除し、「通信の制限」を「連絡先のみ」に設定し、パスコードでスクリーンタイムをロックする。
- NoDial(Android)は、選んだ番号を、常時・時間帯を指定・回数を制限のいずれかでブロックでき、解除は1時間後に反映されます。緊急番号は登録できません。1番号まで無料。
参考にした情報源
- Google Phone Help, "Block or unblock a phone number"(ブロックした番号からの着信は自動的に拒否される) support.google.com
- Apple iPhone User Guide, "Prevent contacts from communicating with you on iPhone"(着信拒否設定した連絡先) support.apple.com
- Apple iPhone User Guide, "Choose who you can communicate with at certain times with Screen Time on iPhone"(iOS 27:「通信の制限」、着信・発信の通話、iCloud連絡先の要件、履歴の赤字表示) support.apple.com
- Apple iPhone User Guide, "Block calls and messages with Screen Time on iPhone"(iOS 26:「連絡先のみ」、「休止時間中」、発信が成立しなくなる挙動) support.apple.com
- Apple iPhone User Guide, "Create, change, or remove a Screen Time passcode on iPhone" support.apple.com
- Apple Support, "Change your Screen Time passcode on an iPhone or iPad"(Apple Accountによるパスコード復旧) support.apple.com
- Wikipedia, "Caller ID"(発信者番号のブロックは、発信元番号の表示を防ぐものであるという説明) en.wikipedia.org
- Android Developers, "CallRedirectionService"(アプリが発信を変更・中止するために使うシステムの役割) developer.android.com
- Wikipedia, "Fixed Dialing Number" en.wikipedia.org
AppleやGoogleはバージョンごとにメニュー名を変更することがあり、通信会社もデフォルト値を変更することがあります。手順が実際の画面と一致しない場合は、公式のヘルプページをご確認ください。